人狼議事

60 ─昨夜、薔薇の木の下で。


【人】 漂白工 ピッパ


 ―――…ぁ…ぃ…、…?

[そのような告白は誰からも受けたことがなかった。
反芻するテノールが酷く掠れて。
抱き寄せる手は点々と白のシャツに新たな色をつけていく。
香るのは二つ、己のシャボンと相手の絵具と。
其処には薔薇の香はなく―――……
動けず、拒むこともできず、抱きしめられれば
夢の時と同じように戸惑いに身を震わせるばかり。]

 ぁ――…

[一度だけ、宙を仰いだセピアが緩く首を横に振った。
感じた背徳にか、それとも何か別の感情にか。
それでも温もりを拒み、跳ね除けることまではできず
吐息のような熱宿る音が零れると、再び薔薇の色が花開く。*]

(71) chiz 2011/08/13(Sat) 14時半頃

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