――……ッお、俺は、死にたくな……。
[そもそもは、故郷、人狼の為に身を捧げなくてはならなかった身。
それと知り、なおも、命を絶望に浸し、それこそ、彼等の朝食のパンのように食われなくてはならなかった身だ。
なぜ、その哀れなパンのはしきれをそのときの神官が救けたのかはわからない。
ただ、ここにきて、本来ならば、眷属のやはり下僕として存在するべきだった、その為につけられたローレライの名前。
狂った碧色は、その女神は故郷から離れれば、無双に呪いを撒き散らし、耐えず滅びを欲して、なおも、存在を誇示する。]
くそっ!くるな!しね
[幻影は、こちらに降りかかり、航海士は取り乱したが、身体はいうことをきかない。
逃げようとして走り出し、また転び、床に叩きつけられて血を吐いた。
それはもう、見苦しい姿で。]
(67) nostal-GB 2014/12/20(Sat) 10時半頃