― 部室棟 ―
[ハンカチでラルフの傷を巻くとホリーから差し出される包帯、目をぱちくりさせながらそれを受け取って]
ホリーって‥‥‥抜け目、ないね。
[そう言いながら少し表情に笑みが戻った]
じゃあ、先に水‥‥‥後、隠れられそうなところ探しかな?
[まだ先程の光景が目に残っていて心臓の動きが激しい、胸元をぎゅっと掴んで立ち上がりハンカチの上から応急処置とばかりに包帯を巻き、歯で噛みちぎってテープで止める]
外、大丈夫?
‥‥‥ラルフの傷、洗うのに水汲んで来なきゃ‥‥‥。
[ホリーがドアの外を確認した時には既に『敵』は消えていたらしく、しばらくは安全かに思えた。
防火用の赤いバケツを目にするとそれを手に取り、部室棟の側に水道は設置されていたはずだと思いドアに手をかける]
ラルフの事、お願い、大丈夫、きっともういないよ。
[ホリーやラルフに止められても渡り廊下に出て部室棟側の水道へと向かう]
(67) 2010/08/04(Wed) 09時頃