うん。
[お兄ちゃんの言葉に、またこっくりと私は頷いた。
キャサリンがお兄ちゃんに会いたがっていたことは覚えてた。だけど、お兄ちゃんは本当に心配そうで、その原因は私が学校に火をつけたせいで、だからそっちを優先すべきだ。
フランクさんが見つかったら、キャサリンにお兄ちゃんを紹介しよう]
謝らなくていいんだよ。
だったら私も、探しに来てくれたこと、謝らなくちゃいけなくなっちゃう。
[探しに行くっていったのに、探しに来てくれたのはお兄ちゃん。
お兄ちゃんは火事で心配してて、その火事を起こしたのは私。
私の方が、謝らなきゃいけないことがいっぱいだ。
すぐ謝るお兄ちゃんを、めっ、とたしなめながら]
ここで別れたの?
どっちの方に行ったか、お兄ちゃん、わかる?
[お兄ちゃんは見えない分、気配には聡い。
フランクさんがどっちに向かったのかわかるか尋ねながら、歩き出そうとした]
(66) 2014/01/22(Wed) 22時半頃