―回想:レストラン>>62 バーナバス―
[転生の時は、世の理に組み込まれた男には選べない。
生まれ変わるときも、空白の時間はさほど長くないとはいえ、やはり選べない。
そして、転生する時の姿も、場所も、また選べないのだ。
どこへともなく紅蓮の卵が現れ、そこから孵る。
そして、自由にどこへでも飛んでゆけるようになるには、数十年ほどかかる。]
そう…そうだな。
旅…そう、伝えておいてくれ。運命に導かれるまま、とでも。
[ほんの少し、寂しげな色が瞳に揺れればそう、言づけることにした。
それから少し考えて…]
もし、そうなったら…
ウォーレンに、俺のやった種火を大きく燃やし続けてみてくれるように伝えてもらえねぇか。
もしかしたら…そこを目印に転生できるかもしれねぇから。
[それは、本能的な思いつき。
けれど、何故だか正しい気がして…]
(65) 2013/11/26(Tue) 01時頃