人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 小悪党 ドナルド

[濡れた水着とタオルをひとまとめにナップサックに詰めて、ダルそうに寮へと帰る。

 途中、薔薇園でふと振り向くと、茂みに小さく身を丸めた少年が、縋るような目付きでこちらを見ているのに気づいた。]

…何……?
[見上げる彼は、口許に小さく指を立てて。

 少女のように整った顔と華奢な身体と長い銀髪と。
 その目元が赤く腫れていたのは、もしや思わず想い人の居る窓をそっと覗いて、その先の激しい秘め事を見てしまったからなのか。
 それは事情を知らぬ編入生には、分からぬこと。
 ただ、身を隠しているのだということだけはわかったから、黙っていてと訴えるその目に、小さくうなづくよりほかなかった。]

(61) 2010/09/04(Sat) 02時頃

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