[決して勝ち負けを仄めかす言葉を使ったつもりは無かったけれど、内心では勝ち誇った積もりでいたのだから。
>>48 “負けた” と聞こえた声には、若干驚いて それから、妙な思考ばかり似ていて嫌になるね、などと苦笑を漏らし。]
はは、そぉさ。
大人しく両手持ち上げて出て来んのがいい。
[ならばと精々勝者ぶって、声の方向へ軽く、例えば刀や何やらを当てるように、三味線の柄を向けてやったりして。
二度目ともなれば、それなりに勝手も解るももの。そうして腰を落ち着けては、ごく軽い調子で会話を。]
“偶然” …ね。
姉さんが云うと、どうにも胡散臭くて適わねえ。
此処まで来たんなら 二度あることは三度、有ればいいんだけどね。
[以前彼女と話した時、それなりに意地の悪い事を言った自覚はあった。
>>49それでも尚 “運が良い” と 伝える言葉には、相変わらず物好きだ と、呆れと共に 悪くない心地でも有る。
けれど口をついて出るのは、尚変わらぬ捻ねた言葉。
それでも、一物二物隠して居そうな相手には――きっとそのくらいで丁度良いと、言い訳は内心に。]
(59) 2015/01/22(Thu) 20時半頃