だって、窓も割れないんですもんね
現実って思うほうがムリっていうか
[結局のところ、考えても結論は出ないような話なのかもしれない。
んー、と諦めきれず考えていたけれど、指示>>49を聞き逃すまいと、ピンと背を張る。]
お釜?
え、ちょっと待って、寸動鍋ってなに、大きいやつですか
これ?このた……な?
[探す場所が合っているか、それを問おうとしたあたりでフェードアウト。
数秒固まって、まっすぐにその目を見つめてしまった。数度、瞬きを繰り返す。
あ、ヤバイ。そう思って、その後にすうと視線を逸らしたことの方が、間違いだったかもしれない。
ああ、きまずい。そう思いながらも開いた口は、どうにもぎこちなく動いた。]
ほらあ、やっぱり、忘れてたんじゃないですか
[あああ、へたくそ。もうちょっと何かなかったのか。
硬い動きで棚の前で固まったまま、泳ぐ視線とは裏腹に、口角を釣り上げた。**]
(59) 2015/02/07(Sat) 01時頃