[さて、ここで師匠もいることだし(?)コイツと吸血鬼の成り立ちについて軽く話そうと思う。
コイツが吸血鬼になる前、49日前の話だ。
いつも通りバードウォッチングにやってきた俺たちは深い森に迷い込んでいた。]
あっ!ピーちゃん!あれ、あれだよあれ!珍しい鳥!!
[珍しい鳥を見つけた相棒は写真を撮ろうとさらに奥深くへ…と気づけば夜も更け、完全に遭難していた。]
なんっ…ピーちゃん空飛んで道案内できる?無理か(即答)。
あー俺が空を飛べたらなーもっと鳥の気持ちになれるのかなー
[なんて呑気なことを言いながら空を見上げたら近くを飛んでいるのは1匹の蝙蝠。実はさっきから周りを飛んでいて鬱陶しかった。俺は我慢できずに羽を広げそいつに思い切り襲いかかっt…と思ったら人間だった。いや、吸血鬼だった。]
……えっ?
[鳥にはなれないが蝙蝠になって空を飛んでみるか?といった世にも珍しい勧誘を受けて二つ返事でコイツは返した。
相変わらず適当に生きている相棒に溜息が出てしまった(ピィ~~)。
今思えば師匠の気まぐれだったのだろうと察するが、コイツもなんだかんだ楽しそうだから結果よかったんだろう。]
(57) 2016/11/30(Wed) 23時半頃