そうだね。
[相手の言葉>>46に力なく肯定を返した。
否定する気なんて一切ない、だって実際そう思ってた。
兄がそれを自覚しているだろうことも、本当は頭の端っこではなんとなく分かっていたことではある。
それでも今頃そんな事言うのかよって。
なんだかおかしくて笑える。
小さく吐息のみ零したようなもので、皮肉めいてすらいたかもしれないけど。
肩を押されてベッドに背がつくと、見上げることになった天井がただ白さを広げている事だけに漸く気付いた。妙な染みも塊もチラつく影ももう見えない。
正常さを取り戻した視界にも、首元から離されなかった掌にも、どうしようもない安堵感を覚えた。]
―――…っは、ぁ゛…、…ッ、
[喉元を押し潰すように集中してかけられる体重にすぐに息が詰まる。
流れただけで戻れなくなった血流が脳味噌を圧迫するようで意識がちかちかと白ばんで明滅する。
酸素を取り込めなくなった唇が弛緩して微かな呻き声のみ漏れた。]
(53) 2014/06/27(Fri) 21時頃