[早川の部屋には参加しただろうか。
リビングで本田と過ごしたにせよ、早川の部屋で歓談するにせよ、その会話は少しだけ真墨の心に何かを残し。]
[自室へと戻ろうとする真墨は、今にも泣き出しそうな田端とぶつかりそうになった。>>38]
[田端とぶつかっていたら、おそらく部屋の前で。田端が部屋の中に閉じこもってしまったなら、影木と話した時のように部屋の前で扉に向かって話しただろう。]
…何か、あったんですか?田ばさん…じゃない、田端さん。
[この少年どうやら人の名前を覚えることが苦手らしい。
それはともあれ、田端から返事はあっただろうか。
もしかしたら、嗚咽しか返すことができないくらい悲しみを抱えているのかもしれなかった。]
閉じこもってると…あまり、よくないですよ。
何か、ボクらにできることがあったら…遠慮なく言ってください。
[田端にその声は届くかは分からない。
もし田端に真墨と会話する余裕があれば、真墨は会話を続けるためにその場へ留まるだろう。
できることがなければ、真墨は無情にも自室へと戻るだけだった。**]
(49) 2014/03/20(Thu) 23時半頃