人狼議事

167 あの、春の日


【人】 露店巡り シーシャ

[夕暮れ時。豆腐屋のラッパが薄暗くなりかけた空を流れていく。幼い頃、この時はいつも理由もなく物悲しい気分にさせられた。仲間との別れ。遊びの終焉。明日になれば、また会えるのだし遊べるけれど、心の底で、でもそれは絶対ではない……と感じていたように思う。
毎日巡ってくる、一日のこの時間帯。昼から夜へ、その橋のような時間。このぼんやりした橋を渡る。人攫いが出てくるのなら、こういう時か。]

[談話室――会場に向かう頃、誰かに呼ばれた気がした。振り返るがそこには誰も居ない。此方を見ていたのは、時代に取り残されたような小さい郵便受け。呼ばれるが儘にその扉を開ける。どうせ中に入っているのは追試の日程か。]

――あれ?

[冬銀河を投影したかのような紺碧の封筒。差出人は書かれていない。まさかルームメイトへのラブレターを間違えて、自分のところに入れてしまったのだろうか。そういうミスは過去に1度だけある。その時は彼を逆恨みしたものだ。けれどもそういった手紙は、ハートや四葉をあしらった、女の子らしい装飾を施していたように思える。]



[首を何度か傾げながらクロッキーブックに挟み込む。己がそれを読むかどうかは――…*]

(47) 2014/03/07(Fri) 15時頃

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