[>>12>>13 ムパムピスを伴って向けた背に聞こえるメディの声。
降りむいて、眉を寄せて笑う]
僕は自軍の諜報部が国境地帯のこの地での出来事を見逃してくれているとは到底思えないんだ。
黙っていてもいずれ露見するさ。
そう、先輩は僕を勝手に助けにきたんだ。隊長の判断に逆らってさ。
だから、僕も僕の勝手にするだけ。
もしも少しは早く牢から出られても僕のお陰なんかじゃないんだから、勘違いしたりしないでね。
[小さく舌を出す様子は、普段自軍の駐屯地で過ごす時のよう。
再び前を向き、足を進める]
解ってる…それでも、上層部の方針は多少なりとも抑止力にはなるはずだから。
……僕が守りたいのは国境なんかじゃない、人なんだ。
[独白のような言葉は、ムパムピスには聞こえただろうが、メディまでは届いたかどうか。
そのまま、牢を後にして外へとでは。]
(46) hinaki 2011/07/05(Tue) 22時半頃