――アナタは、アタシのものだと、そう思っても良いの?
……ああ。アタシ、今しんでもいい。
[彼の言葉>>33に、ジャニスは深く息を吐き出す。吐き出した吐息は、泣きそうに震えていただろう。それは正しく、歓喜の震えではあったのだけれど。
直に触れる彼のてのひらに、涙すら浮かぶ目を細め。強く握り込まれれば、小さく息を詰めただろう。触れ合うぬくもりが酷く心地良くて、じくりと胸をあたためる]
ええ、ええ。アナタ望むなら、幾らだって。
勿論、最高の舞台を捧げてみせるわ。
アタシ、アナタに褒めてもらう為に舞台に立つのよ。……アナタだけの、為に。
[触れる指先>>34に、ぴくりと体が跳ねる。唇に押し当てられる文字盤をちらと見たのなら、その行く先を追って、上目遣いで彼を見上げた]
……演技なんて、出来るわけないわ。今、この瞬間だって。
――っん、
[重ねられる唇に、余裕などみせられるわけもなく。微かに眉を寄せ、彼の首に腕を回す。零れそうになる唾液を飲み下し、それでも溢れた分は、舌先で舐めとって。彼が唇を離そうとしても、足りないとばかりに再び、重ねてみせただろう]
(45) 製菓 2014/10/11(Sat) 23時半頃