[”N”はどうしているのだろう。
また姿を消している鐘の元、あの夜のように華月斎を抱えて佇む。
地面よりも近く、魔力の満ちる月と星。
星空は昔に比べると薄ぼけたようにも見える。腕の中の人間にとっての自分と、それを重ねそうになり
そんなバカバカしい感傷に浸るのはやめた。]
テメェなぁ、深刻に受け取ってンじゃねぇよ。
オレはただ、折角持ってるモンを急いで捨てることねぇだろって言ってるだけで……
今日一日してたみてぇな、猫が欠伸してるみてぇなツラして残りの人生過ごすつもりかよ。
他の魔物だとか悪魔につけ込まれるぞ。
そんなクソ喜劇みてぇな”終わり”が欲しいのか?
[突き放すような台詞しか出ては来ない。
悪魔のカボチャのバケツには甘いだけの菓子は存在しない。]
……オレが見込んだテメェは、そんな弱くねぇだろ。
(45) shake 2014/10/31(Fri) 23時頃