人狼議事

191 忘却の箱


【人】 さすらい人 ヤニク

[穏やかな旋律と共に揺れるのは、空っぽになった服の左袖。
男には腕が無い。
サナトリウム内に蔓延る恐ろしい病が、男の左腕と『 』を奪った。
『 』。
………大切な、『 』を−−… ]


(なんだったかなぁ)


[往生際悪くアコーディオンを奏でるのは残った右手と左足で、腕を失った時からずっと練習をしている。
今日もアコーディオンを引いては、戻す。
美味しそうな料理の薫りは高揚感に掻き消されて…たぶん、演奏に満足した頃か、誰かに声を掛けられるまでは気が付かないだろう。

……思い出は薄れても身体は覚えているのだからおかしな話。
それに縋ってしまう自身も、また。]

−−Quando sono solo sogno all'orizzonte−−…

[また *最初から。**]

(45) 2014/08/31(Sun) 11時半頃

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