[俺は、ひとまずそこで手伝いをしながら、戦い方を教わる事になった。
伝説の偉業を手伝えるなんて、一週間前は想像もしてなかったことだ。
セイクリッド・レティーシャの性格も言動も、想像もしてなかった感じ、だったけど。
ノーコメントで頼む。
力が圧倒的に足りないってのはわかってたから、がんばったって言葉じゃたりないくらいに修行した。
見て来いって、フィリップは言った。
時間を飛んでるんだから、ここにいる間はきっと、時間を気にしなくてもいいはずだ。
俺の修行に付き合ってくれたのは何人かいたけど、一番インパクトがあったのは、幻想ノ刃という男性だった。
城に新鮮な魚を届けてくれる奥さんが、言い表せないくらい見事なおっぱいだったんだけど、それを気がついたら隣で見つめてたのが、彼だった。
俺たちは硬く握手し、彼はその後時々修行の相手をしてくれるようになった。
そうして、俺がついに星命の一撃を彼……ライトニングにぶつけられたとき、それは起こった。]
(45) 2012/02/09(Thu) 21時頃