ま、いっか……。
最後の一人になりゃ、色々わかることもあんだろ。
[言いながら、傍らの銃へと手を伸ばす。
立ち上がり、右手で構えて一発、壁を撃った。
響く銃声。肩に伝わる慣れない衝撃。銃口がぶれた。]
……やっぱ難いなぁ。
遠くから牽制に使うの程度、か。
そもそも後何発残ってっかもわかんねぇし。
[言いながら安全装置をかけ、ジーンズの腰に挟んでから、傍らに転がしていた棒へと手を伸ばす。
先端のハードダーツには血がこびりつき、固定しているテープが緩んでぐらついている。]
さて、と。
この階にも煙草はねぇかな?
ってか、あのクリスマスってヤツに聞きゃぁ、教えてくれたりすんのかね?
[こんなに煙草を吸ってないのは何時以来だ、と思いながら。
左手の中に注射器一本隠し持ち、肩にバックパックをひっかけて、男は*扉へと。*]
(38) 2014/06/24(Tue) 16時半頃