[それから、話の続きを促す彼>>30を見つめると、苦笑して。忘れてなかったんだ、と答える。そのまま目線を彼から逸らすと、俯きがちに話し始めて。]
ーーえっとね。
単刀直入に言うと、身体が成長しない病気なの。
……わたしね、これでも成人しているんだよー!
[信じられないでしょう?と自虐的に笑むと成長しない小さな掌を彼に向けて見せて。心では出来ると思っても、身体の成長が追いついていないから加減が難しくてね、と続けて。]
でもどこが痛いでも、生活が大変ってことでもないんだ。
ストレスを感じると精神異常をきたして寿命が縮まるから、それに注意するだけ。
つまりは、わたしが多く望まなければいいだけなんだよね。
[そこまで言うと、何だか空気を暗くする話だなぁ、なんて思って。どうやって場を和ませようか、と思考を巡らせて。本当はやりたいことや不満を吐露したい気持ちはあったけど、そんなことを言って彼等を困らせるようなことはしたくはなかった。]
(36) 2014/06/24(Tue) 22時頃