人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 鳥使い フィリップ

― セシルの部屋へ ―
[から、ころ、からり]

[歩く間に鳴る硝子球の音、開けられた窓からは夜の空が映る。
今宵はどのように星が歪むのだろう、
覗きたい気持ちも窓が閉まって薔薇の香が強くなれば
自然と翡翠の視線は青く変わったセシルの瞳に向かい]

……ハーモニカ。
探さなくて…いいの…?

[同級生達はきっと気付いていない、気付く筈もない。
翡翠の生徒の声は、どんどん潜むかのように小さくなっている。
裡にある何か、硝子球はギリギリの均衡で…、香るのは。
覗き込まれると頷くことしかできず、けれども歌の自信のなさに
躊躇うかのように零れるのは小さな吐息。]

[やがて、掠れた声で歌うのは小さな聖歌。
聖歌だというところまではわかるのだ、わからないのは
その曲に与えられた名…、或いは番号。]

(33) 2010/09/06(Mon) 02時頃

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