人狼議事

213 舞鶴草の村


【人】 見習い医師 スティーブン

[中身を検めた包みと、商売鞄を持って店を出る。閉店の札を掛ければ、暫くは此処に戻って来ないつもりで。……どうせ、急を要する客も居るまい。

さて、彼女に住まいを問うた事はあっただろうか。無かったとしても、"異人"であれば否が応でも目立つから、彼女が暮らしていた場所を見付ける事は、容易かったに違いない。

そうして辿り着いた、肆区にある宿屋。
その受付で彼女の容貌を告げれば、思いの外あっさりとその部屋に通された。
多少は揉めるかと思っていたが、同じ異人同士という事もあったのだろうか。それとも、別の理由があったか。どちらにせよ薬師にはどうでも良い事だ。

昨日から帰っていない、という言葉と共に通された部屋に一歩踏み入れる。
人の部屋を覗き見る心苦しさはあるものの、ぐるりと中を見回せば、成る程確かに彼女が居る様子も無く。
宿屋の者を下がらせれば、深く深く、溜息を吐いた]

"君が……盗まれるなと、言ったんじゃなかったか"。

["彼女の国の言葉"で。恨みがましく落とした言葉は、ただ静かな部屋に消えて行く]

(27) 2015/01/27(Tue) 08時半頃

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