―回想>>0:135>>17―
[案の定と言うかなんというか。
子ども扱いに憤慨の様子を見せる少年に、含み笑いを漏らす。
同族の“少年”とはまた違った種類なのだろうが、彼もまた、コドモらしい子供であった。
まだまだ甘えたい盛りなのだろう、しかし背伸びをしたい年頃でもある故に、何ともかわいらしい反応になる。
それを傍らの“少年”の分かっているようで、後押しするように、少年をけしかけるのだった。
こちらに送られる目配せも正確に読み取り。]
よっしゃ、来ねえならこっちから行くぞっと。
[にんまりとした笑みと共に、半ば大仰な仕草で少年を捕まえ、その勢いのままに高く抱き上げる。
先ほど“少年”にしたのと同様、肩の上に乗せれば、少年の視界はぐっと高くなったことだろう。]
どーよ?
たっけーだろ。
[男は危なげなく少年の身体を支え、からからと笑った。]
(21) 2013/11/18(Mon) 18時半頃