人狼議事

112 燐火硝子に人狼の影.


【人】 読書家 ケイト

― 集会場:広間 ―

[広間には十人以上が座れる長テーブルと椅子があり、
一通りの飲み物が用意できるような準備もされていた。

その中から紅茶の缶を選び取り、茶葉をポットへと入れる。
いつ用意されたのか、湯は沸かしたばかりのように熱い。
自宅の時と同じ手順で紅茶の用意を進めれば、
カップから上る香りに少し心が落ち着いた。

適当な席に座り、カップに角砂糖をひとつ落として口をつける。
体の中に広がっていく温かさと甘みに肩の力が抜けて、
停止していた思考がゆっくりと動き始めた。]


……人狼だなんて。

[ほろりと言葉が零れる。
紅茶に映る顔は、酷く情けない顔。]

(21) 2013/02/02(Sat) 22時頃

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