ニハ、ニハハ
[彼の手には沢山のお菓子が抱えられていた。勿論元々売店にあったものであり、彼なりにお金を払ってきたつもりだ]
それにしても全部で30円だなんて安いもんだにゃー
[妥当な値段では無い事くらい本人にもわかっている。だが、手ぐせの悪さは昔からで無人のレジなど持って行ってくださいと言わんばかりだろう。…そういうものなのだろうが]
トイレとかもモノクロになるとわからなそうだなー。今は青は影響無く見えるから…赤燈黄緑青藍紫の中で緑までかな、くすむのは
[色については学校で習った事を思い出していただけだった。色素全てが見えないわけでは無いが、そのうちこの景色も白と黒になるんだろうと考えると悲しく思えた]
ニハハハ、好きなもの食って死にたいよね。こんなに沢山あるの嬉しいなぁ
[すっぺ。と言いながら食べたグミは酸っぱいパウダーの付いたものだった。色で食欲が変わるが、色がおかしな見え方して以来、食べ物を見ながら食べる事は無くなった]
どーしよっかなー。部屋に戻るか迷う…
[1階の廊下で両手いっぱいにお菓子を抱え、何をするでも無くウロウロするその姿は周りから見ても滑稽であっただろう]
(21) 2014/06/20(Fri) 19時半頃