[根拠もない理論を振り翳され、睨み付ける眼力が強まる。
逃がすまいと押さえつける様>>16は腐っても犬というべきか、
吠えたてられても降りなかった過去は正解だったらしい。
首裏に掛かる息や甘えたような鳴き声>>17が鬱陶しく、
ただ腰を振るだけなら噛み付けるのに、掌の動きが邪魔をする。
内股を伝う濡れた感触が気持ち悪く、背筋が粟立ってしまい、
ひくひくとあらぬ場所が勝手に動くのを感じて。
擦りつく硬い熱に腰が逃げ、直後にゆるりと押し付けていた。
口腔に出された精を飲み込み、余韻に浸っていたせいで
一息に貫く衝撃>>18に身構える隙も余裕もなく。]
ぎっ、ぁ、あッ
[嬌声と呼ぶにはあんまりな悲鳴が口から飛び出ていた。
痛い、というより熱いし、きつい。
目一杯広がった縁は切れなかったのが奇跡的な程で、
寿司を食べた時のように大粒の涙がボロボロと零れた。]
(20) 鯖 2016/06/12(Sun) 22時半頃