― 地下1階廊下 上り非常階段前 ―
[病室を出ると、右に折れた。
壁に右手を伝わせて、薄暗い廊下を歩く。丁度散花>>10とは、行き違う形になっただろうか。
未だ残る眩暈と気持ち悪さから、時折軽く壁に寄りかかる。]
こんだけ閑散としてるってェのも、妙だよなァ。
誰か、ここの人間でも見つかりゃァイイんだが。
……にしても、気持ち悪りィ……。
[ふたつ目の角に行きあったところで、ひんやりしたものに右手が触れた。
どうやら、大きな鉄のシャッターのようなものであるらしい。取っ手を捻ってみたり、叩いてみたり。]
……駄目だ、開かねェや。
[びくともしないそれにあっさり匙を投げ、再び廊下を進み始める。
すると、近くから何かを叩くような音>>7がした。]
オイ! 誰かいんのか?
[張り上げた声は、誰かに*届いたか*]
(19) 2011/09/26(Mon) 19時半頃