――西棟・屋上――
『学園に告ぐ!』
[西棟の屋上には、特殊な防御壁が張られている。
異能の攻撃を防ぐ為のもの。ただし、銃撃など普通の武器での攻撃の前には無力だが。
最初に校内でのテレビ放送>>0:2で解放側が宣言した時と同じ方法で、櫻子は高らかに告げた。
校内にはスピーカーでその声が響くだろう。テレビは無事なものがあればついたかもしれない。]
『これより我ら解放側は、更なる抗争を仕掛ける!
これ以上死者を増やしたくなければ、大人しく降伏し"鍵"の在処を吐け!
降伏しないなら――――皆が殺されていくのを、黙って見ていればええ。』
[最後の一言は、意図せず普段通りの喋り方で。
最初から、こうなる未来は決まっていた。自分はこの時の為だけに、ここに忍び込んでいたのだから。
本当は上からの命令が来てから動く予定だったが、どうせ今やっても変わらないだろう。
防衛側はこのタイミングで仕掛けられた新たなる宣戦布告をどう考えるのか。裏にある独断の決定打に気付ける者がいるとは、正直思えないが――]
(18) 2014/03/20(Thu) 13時半頃