[そうしている間に今度はペラジーがやってきたかしら。いつものように"彼"は明るく振舞っていて。それだけでもなんだか元気がもらえるようよ。]
……おはようございますわ。ペラジーさん。
ごめんなさいね、昨日は少し、気分が優れなくて。
少し、元気になったわ。ありがとう。
[ハーブティのおかげかしら、それとも昨日のミネストローネのおかげかしら。――なんて思っていたら、とんでもないことを、彼は話し始めたのよ>>16]
……え? 「ショクさんに会った」って……
ちょ、っとまって。どういうこと?
[うん――うん。彼の言いたいことはわからなくもないけれどそれよりええとむしろ。]
誰か、そのショクのこと捕まえたのかしら。
告発したのかしら。
……捕まえたのなら、出られるはずじゃない?
[ショクがどんなことを考えているか、というよりも。そもそもそのショクが誰だったのか、ということよりも。
やっぱり身の上が最優先だったのは、ほら、きっと、笑われてもしかたのないことね。でも、それくらい、私の頭のなかは突然希望に覆われてしまったの。]
(17) 2016/10/12(Wed) 20時半頃