[なお、モナリザによる記録はすべて統括である112の元へ集約され、特に人間の目が判断とされるものを112が選別して技師へと報告するのだが、例外として事前設定されたキーワードが含まれる画像や音声は、ダイレクトに技師へと飛ばされる。
今回の場合「血液」がキーワードに該当したため、技師のモニタにはモナリザが駆けつけた時点での映像が投影された。
事件性なしとの判断はすぐに112により下されるが、乗務員の証言がリアルタイムで技師の耳に届くことはない。
ちょうど顔を出していた別の乗務員の応対をしていたからだ。
なお、頭が惑星“Ha-Ru”からまだ離星できていないその乗務員は、話の尾ひれをひらひらされるのがとっても得意だ。
そんな彼らに第一報だけが渡った結果、コックピット内が大いに盛り上がった事は想像に難くない。*]
(17) あけひー 2018/06/17(Sun) 12時頃