まぁ、別に珍しいタイプとは思わないが。
[結論から言えば、その時殺害対象だった人型魔物の魂は、生贄となって封じられた。
幾度も繰り返し行ってきた、『殺人』の結末。
何気なく、床についていた自身の右手を挙げ、じっと見つめながら。
ヴェラは、ふっと口元を緩ませる]
今度は正式に、同じ要請の仲間だな。
また、よろしく頼むぞ。
[掻き消えずに道に残された臭いから、彼や幾人かの魔法使いたちが先行していることは察していた。
『殺人』。陰惨であるはずの要請を受けてなお、動じる様子は見られない。
ただ、これから出会うであろう新たな群れへの期待が、ヴェラに笑みを浮かばせている。
いつの間に、境界線>>@0を抜けたのだろうか。
激しく幌を打つ雨音に耳にしながら、ヴェラはお座りの姿勢から、気持ち良さそうに伸びをした**]
(13) 2013/06/09(Sun) 18時頃