[竜の席の傍を離れたのは、丁度、花萌が帰って来た時分。
新たな造花を胸に飾って貰う。]
な、こっちの方が、前のより、かっこよく見えね?
[などと、のたまわり、指先伸ばして、1度目つけてくれた時、軽く触れた頭を、2度目はくしゃりと撫でる。少し髪が乱れてしまったかもしれない。あ、悪い……と、撫でつけた。]
木屋?そういや、いねぇな。
誰か、木屋どこいったか知らね?
[花萌と2、3会話を交わすも、彼女はきっと直ぐに木屋の不在に気がつくだろう。呼びかけには、きっと長岸か、それでなくとも誰かが応えてくれただろうか。
花萌が木屋を追い掛けるにしても、仕事に戻るにしても、花萌の傍を離れるのはそれがきっかけ。
ゆるっと足を動かし己の席へ戻ろうとすれば、視線の先に永池の姿。いつの間にか、こちらも移動してたのか、と思いつつ]
……調子、良くなった?
[小さく尋ねた。]
(11) 2011/03/01(Tue) 20時半頃