人狼議事

126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜


【人】 風来坊 ヴェラ

[もともと、長らく定住の地を持たない放浪の身ではあるが。
 ここしばらくの間、周辺を彷徨っていたからか、『あの場所』についても知っている。
 絶え間なく降り続く雨は、視覚も聴覚もひどく奪う>>8
 体力も、気力も、機敏さも。
 そして、ヴェラの並はずれた嗅覚>>4さえも。全てを発揮することは叶わない]

 注文が多くてすまないが、少しスピードを上げてくれ。
 仲間が一匹、先走ってしまったようでな。
 念のため、だ。

[揺れによる気持ちの悪さを堪えつつ、御者に呼びかけた。
 ヴェラは不思議と、群れでいることを好む。
 要請を受けているわけでもないのに、近くに仕事をこなす魔法使いがいれば、勝手に助力を申し出るほど。

 「力になるぞ。私は強い」と。

 首を掻いていた足先を、ゆっくりと荷台へと下ろしていく。
 耳元の振動が離れたせいだろう。
 遠くでかすかな雨音が、耳に届いたような気がした]

(10) 2013/06/09(Sun) 16時頃

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