…な、に言ってんだよふざけんなッ!
今更気にしてるフリなんてしてんじゃねぇよ!!
[おまえの為に、そんな言葉>>5を耳にするといい加減冷静でもいられなくなる。
アンタがこんなわけのわからない病をもった患者だらけの所に、好きこのんで足を運んだわけじゃない事を、僕が知らないとでも思ってるのか。
うまく纏まらない思考はひとつの感情に傾くと、もう歯止めなんて効かないから。苛立ちに任せて怒鳴り声と共に相手の胸倉を掴んだ。
普段滅多に大声なんてあげないからそれだけで僅かに呼気が乱れたけど。ふと伸ばされた指先が首元に触れて、予想もしなかった問い掛けにぴたりと動きを止めた。
怪訝とも驚きとも取れる表情を浮かべて、眼前の兄を見る。]
…、
――――…殺してくれるの?
[何を思ってその手を伸ばしたのか、そもそも只の戯れの一種に過ぎないのか。よく分からないけれど。
一瞬だけ泣きそうに顔を歪めて、相手の襟元を掴んでいた腕を力なくぱたりと落とした。]
(8) 2014/06/27(Fri) 11時半頃