―ヨーランダの妄想メモ(分岐BADビッチアキ編)―
[外の猫たちの手によって閉じ込められ、毎日のように雄の相手をさせられていた若い猫。今まで何も知らなかった穢れなき心が、悪意と欲に耐えられずに壊れるのは実に早かった。助け出された時には、もう手遅れで……
家に戻っても、ぼんやりとしてどこかを見ているだけの瞳。
呼びかけられても、なかなか気づかない。
明るくて無邪気だった猫は、もうどこにもいなかった。
夜の帳が下りて皆が寝静まった頃、音もなく立ち上がり、他の猫の寝床を目指す。]
……ねえ。
おれ、気持ちイイことしたいの……
雄がいないと生きてけないのぉ……
雄を喜ばせること、いっぱい、教えてもらったんだよ?
たくさん、たくさん、してあげるからね……
[月の光が仄かに照らす顔は、陰が落ちて艶めいていた。
夜は、オトナの*時間*]
(8) mikanseijin 2013/04/09(Tue) 16時半頃