人狼議事

192 革命の嵐


【人】 許婚 ニコラス

―大天使宮―
[帝都郊外。
その富は皇帝をも凌ぐとさえ言われる大貴族の所領があった。
広大な森と幾つもの池を抱えた敷地の中心には、優美な白亜の宮殿が巨大な白鳥のように両翼を広げて鎮座していた。
連なる館のうち、まるまる一棟が私設美術館に当てられ、帝都の聖堂にも劣らぬ聖母教会、専用の工房や劇場さえ備えている。
まもなく帝国全土に吹き荒れるであろう冬の嵐の気配も、ここまでは届かない――今はまだ。


宮殿の若き相続人は、今、その一室で豪奢な繻子張りの椅子に腰掛け、静かに酒を啜っていた。
もっと南の外つ国から輸入した最高級の葡萄酒、ゴブレットの蕾の如きガラスは宝石をあしらった黄金の茎に支えられて。
剣を握ることはあれど、鋤鍬や工具には一切ふれたことのない白く繊細な指が、埋め込まれたルビーのひと粒を無意識になぞる。]

(6) 2014/09/02(Tue) 11時頃

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