―回想•食堂―
[急に咲いて、散って––––––––––
ぷつり、ぷつりと、途切れ途切れの言葉>>3:17を繋ぎ合わせれば、何故か思い浮かんだのは、かつての自身が経験した情景。
微睡む頭、咲いて、切り落として。
手品を見せた相手の反応は、まるで子供のよう。
目を丸くする相手尻目に甘いコーヒーが喉を通る。
砂糖を出した辺りを指を沿わせて確認する手は、無骨であるはずなのに…空目したのは、つるんとした肌の子供の手。
それは、遠くから聞こえた少女>>3:27の声も相まったからかもしれない。
……「クマ」って、此方の隣人のことかな。
「手品か」と、それを真似してパンを捏ねる様子を見ても、その場は微笑むだけ。]
……君が、今持っている物は…何物か…
[小さな声は少し自嘲を含んでいた。
相手には、聞こえていないかもしれない。]
(2) 2014/09/07(Sun) 00時半頃