人狼議事

30 ─今夜、薔薇の木の下で。


【人】 掃除夫 ラルフ

─ シャワールーム ─

…… あ

[白濁した左目ごと向けられたドナルドの視線に、再度ギクリとする。
 中学時代を思い出す。ある種の方向性に傾いた上級生達に、ある種の方向性で絡まれないよう、彼等の輪の隅に座って過ごしていた日々の事を。暴力や嗜虐心の対象にならないひそやかな努力。ある種の価値が無いと思われる努力。
 「不味い」と思った瞬間には、遅かったろう。ふるりと水飛沫を滴らせて首を振るけれど、長い前髪も濡れていては、視界を遮断してはくれない。

 薔薇の香りが立ち上る場所に吸い寄せられるよう、ラルフの視線は、獣のように大きなドナルドの生殖器と。それから──それの周囲の燃えるような赤毛、引き締まって厚みのある腹部のくぼみ、胸筋、タオルに隠された薔薇の呪いが刻み込まれた広い肩へ。]

(2) 2010/09/06(Mon) 00時半頃

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