256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[ 牙が減り込むのが、分かります。 的確に頚動脈を貫かれ、 紅い噴水が湧き上がるでしょう。]
── ひゅ 、は …… ッ
[ 声はもう、二度と出せぬのでしょう。 この唇はもう、唄を紡げないのでしょう。
鋭い牙の、持ち主は、 最期に視界に映る姿は、 人の皮を被った、醜い金髪の男の姿 ── ]
(+9) 2016/11/17(Thu) 04時頃
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[ 意識を手離してしまう前に、 音の出ぬ喉の代わりに、 唇は、とある名を象るのでした。]
…… ── ッ、
[ ── ケヴィン、と。愛しい、かれの名を。*]
(+10) 2016/11/17(Thu) 04時頃
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[ まことに、まことに、あなたがたに告げます。 一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、 それは一つのままです。 しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。 自分のいのちを愛する者はそれを失い、 この世でそのいのちを憎む者は それを保って永遠のいのちに至るのです。
『ヨハネによる福音書より』 ]
(+11) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ …… ── 私は、ただ。 皆のしあわせを願っていただけなのです。 みなのしあわせさえあれば、何も要らぬと、 みなで笑ってさえいられるのなら、何も要らぬと。
儚い願いは、雪解けを待つことができず、 花開くことは、なかったのでしょう。]
…… 神は何故、 このような試練を与えたもうたのでしょうか。
[ 目の前に横たわる、己の姿。 醜い姿の自分自身を見下ろして、呟きます。 目蓋を伏せて、現実から逃れてしまいたいと、 淡く思うのでしたでしょうか。]
(+12) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ 牙を隠す男の姿は、もうなかったのでしょう。>>1 遠く横切る少女の姿も、認識はしていませんでした。>>5
“ 死 ”を迎えてしまった私は、 突然のことに、まだ実感が湧かないのです。 魂として、いま、意識があるのですから。 其の場に蹲り、己の頬を撫ぜようと掌を伸ばします。 醜い姿とは異なり、いまの私は綺麗なままでしたか。]
(+13) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ ───── とどく声に、>>8 私は、はじかれるように顔をあげました。 唇を開き、そして、…… 閉じます。 かれの声は、今まで聞いてきたどれよりも、 頼りなくて、弱々しくて、どうしたのと、 問いかけたくなるほどでした。]
ケヴィン、私が、見えるの、ですか
[ …… 紡ぐ声は、決して届きはしないのです。 私の声に、返答はありません。 彼の唇は、なんども、なんども、 私の名を、綴り続けました。>>14]
(+14) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ 眉は垂れ、儚く笑みを浮かべます。]
…… ケヴィン、 貴方ったら、 そんなに泣き虫だったかしら?
[ 滲む瞳>>12を見詰め、ゆると目元を撫でようと、 指を伸ばします。けれど、私の指は濡れぬまま。 もう触れることは、二度と叶わぬのでしょう。 頬を撫でる仕草をしてみせますが、 かれの熱は、指先には伝わってきませんでした。]
(+15) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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…… ケヴィン、貴方が生きていてよかった。
[ 此処にいるのが、貴方ではなく、 … 私でよかったと。
貴方には、しあわせになって貰いたいと、 私は常より願っていたのですから。 結局、貴方のしあわせが何なのか、 聞くことはできませんでしたけれど。>>0:171]
(+16) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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…… ケヴィン、ねぇ、ケヴィン 私は、あなたが幸せなら、しあわせよ。
[ 何時か綴った言葉をもう一度。 届く筈もないこえを、名を、なんども綴りました。]
(+17) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ 私に触れてくれぬ、かれの姿は、 ぼやりと滲み、姿形を、 はっきりと捉えられなくなっていました。 如何して、なのでしょうか。 魂となった私がなぜ、 このように震えているのでしょうか。 分からぬこと、ばかりでした。
かれが、何かを言って、場を離れます。>>15 そのあとでしたでしょうか、 花屋の少女が、私の身体を拾い集めたのは。>>11]
(+18) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ ぼんやりと、立ち尽くしている間でしたか。 再び、かれが戻ってくるのでした。>>16 シーツに包まれた私は、彼の腕の中にあります。 彼の言葉を聞いて、私は、唇を噛み、 小さく息を吐き出しましょう。]
ケヴィン、 私は、 …… 貴方に触れても、よかったのかしら。
[ 本当は、もっと、触れて欲しかった。 本当は、もっと、貴方に触れたかった。 我儘な私は、髪に触れられる以上を、 求めてしまっていたのでしょうね。]
(+19) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ 私の使っていた部屋まで、 運ばれるあとを、私はついてゆきます。 寝台に横たわる身体、重なる指も、 こうならなければ、触れ合えなかったのかと、 そう思えば、此れでよかったのかと、 私は、ぼんやりと、思ってしまいます。
…… けれど、中身のない私は、 体温を分け合うことのできぬ私は、 本当にこれでよしとは、できないの、でした。]
ケヴィン、 … ねえ、 一番心が安らぐのは、貴方の傍なのよ。 …… 知らなかったでしょう?
[ 私は、私が居たい場所にいるのです。 彼の隣に、私は膝を立てて座りましょう。 伏せられた目蓋>>17を、じと見詰めます。]
(+20) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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[ 温もりも、柔さも、感じられぬことは、 わかっています。でも、最期なんだもの。 此れくらいの我儘は、赦して欲しいのです。]
おやすみなさい、…… ケヴィン。
[ 濡れた睫毛を伏せて、少しだけ身を寄せて、 彼の唇に、そっと唇を重ねたのでした。]**
(+21) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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/* ケヴィンがゲシュタルト崩壊しそう。 そして、深い愛を捧げたところで、中の人は眠ります。すやあ
(-18) 2016/11/17(Thu) 05時半頃
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/* 墓は喉がふんだんに使えますから、嬉しいですね。 もう少し寝ましょう。5時間も寝ていないじゃないと、気づく
(-24) 2016/11/17(Thu) 10時頃
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[ 名を呼ぶ声で、顔をあげたときでしょう。 かれの傍には、ヴェスパタインと ローズマリーの姿が、ありましたか。>>20
私の所為で穢してしまった掌を思えば、 もう感じる筈もない感覚が、胸を抉りましょう。]
マリィ、 …… ごめんなさい。
[ 彼女をちらと見るだけで、真っ直ぐと、 錫色に映すことはできませんでした。 あの朝、私に体温を与えてくれたのは、 きっと貴女だったのでしょうね。 優しい、あなた。私の眼に映るあなたは、 偶像でも、誰かの代わりでもない、
…… ローズマリー、 大切な、ひと。]
(+22) 2016/11/17(Thu) 14時頃
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[ ケヴィンと、唇を重ねる仕草をしたとき、 私の耳に、とおく、囁く声が聞こえたでしょう。
気丈な彼女の瞳から、溢れる雫を、>>22 私は拭うことも、知ることもできません。 ただ、その声だけは、届くのです。]
── …… ローズマリー、 しあわせに、おなりなさい
[ 昏く沈む天井を、顔をあげて見上げましょう。 動きと共に、はらりと髪が流れます。 窓の外、止む気配のない荒れる雪よ。 はやく、鎮まれと、願うのでした。*]
(+23) 2016/11/17(Thu) 14時頃
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[ … 永い夜肌を、感じましょう。 立てる膝を抱き締めて、漏れる寝息に、 頬を弛めて、彼の寝顔>>31を眺めていたのです。
迎える朝が、貴方にとって良き日となるよう、 神に祈りを捧げるのでした。]
─── …… 、
[ 唇を、そろと開きます。 隙間から、奏でるのは、幸福を願う譜。]
(+27) 2016/11/17(Thu) 18時半頃
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[ かれの瞼が持ち上がるまで、>>31 私は、傍に在るのでした。 いつ迄、こうして魂を保っていられるのか、 此処に在るのは、後悔の念からでしょうか。 いつか、離れなければならぬのならば、 そのとき迄は、傍に在りたいと想うのです。]
… おはよう、ケヴィン。
[ 穏やかな表情に、安堵しました。 私の名を綴る響きに、胸が温まります。 … けれど、中身のない臥せる私は、 応えることが、できないのです。]
(+28) 2016/11/17(Thu) 18時半頃
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[ 触れる指先を感じることもできません。>>50 貴方の幸せ願うのに、如何して私は彼を、 こうも苦しめてしまっているのでしょうか。]
…… ── ごめん、なさい
[ 巡らせているであろう思考。 並ぶ名に、私は、言葉を失います。>>51 …… 発した音が、届くわけもありませんでしたが。
私は、己の掌を見詰めます。 この手は、誰も救えず、彼の温もりすら、 得ることはできなかったのですから。 情け無さに、くしゃりと顔が歪みました。]
(+29) 2016/11/17(Thu) 18時半頃
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…… 、 いって、らっしゃい。
[ 彼に、付いて行こうと思っていました。 けれど、如何してか、躊躇われてしまうのです。 扉が、ゆっくりと閉まるのを、 私は立ち尽くしたまま、見詰めていたのでした。*]
(+30) 2016/11/17(Thu) 18時半頃
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[ どれくらい立ち尽くしていたのでしょうか。 私は、ふと、ひとつの考えに至ります。 私の魂がこうしてあるのならば、 他の魂も、何処かに閉じ込められたまま。
何処かで、咽び泣いている魂が、 あるのではないのでしょうか?]
ハナ、 トレイル、 キャサリン ……
[ ぽそりと、名を呟くのです。 私の掌は、まだ、救わねばならぬ者が、 何処かにいるのでは、と。*]
(+34) 2016/11/17(Thu) 21時頃
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[ 扉を開けることはできません。 けれど、通り抜けることは叶うのでしょう。 廊下へと出て、そろと、進みましょう。
あの夜は、私の他に、 誰か“ 死 ”を迎えたのでしょうか。 ふらりと、私は、院内を歩きましょう。 それに、トレイルと、私は、 話がしたかったのを、憶えています。
彼の姿を求めて、部屋を回ることでしょう。*]
(+41) 2016/11/17(Thu) 22時半頃
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[ 道中のことでした、ハナの名を呼ぶ声が。 私の耳に、届いたのでしょう。>>+40 一室を覗けば、其処にある二人の姿。>>+44
…… 彼らは、きっと。 新たなる生を受けることが叶いましょう。 胸を撫で下ろすと同時に、人狼である彼のことが、 やはり脳裏にちらつくのです。]
トレイル、 どこに、
[ ひとつひとつ、部屋を確かめてゆきます。 其処で、私は辿り着くことが、できたでしょうか。 とある、一室。子供の部屋に。>>2:124 其処に小さく蹲る、大きな子供を、>>+1 私は、見つけることができたでしょうか。*]
(+45) 2016/11/17(Thu) 23時半頃
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/* エピ入りぽいので、名前をぽい。 織木 美歌(おりき みか)
(-65) 2016/11/17(Thu) 23時半頃
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[ …… 昏い瞳が、私を見上げました。>>+46 如何して、こうなってしまったのでしょうか。 あの日、夢をあかしてくれたあの瞳は、 何処へ置き去りにされてしまったのでしょう。]
トレイ、ル …… 貴方は、 あなたが、キャサリンを、
[ 下がる眉、私は彼の前に跪きましょう。 そして、光を失った瞳の奥から、 トレイルを、探し出そうと、見詰めます。*]
(+49) 2016/11/17(Thu) 23時半頃
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[ すんなりと彼は、肯定しました。>>+50 … なぜ、どうして、なにがあったの。 向けたいと思う言葉は、幾らでもあります。
淡々と述べる言葉に、私は、]
─── …… ッ
[ …… 大きく頬を、叩くのでした。 じわりと、瞳が滲みます。 あなたは、本当にそれでいいの、 あなたは、本当は、…… 問い質したくとも、 何も言葉に乗せられませんでした。]
(+54) 2016/11/18(Fri) 00時頃
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[ 彼が、別の聲に耳を傾けていようと、 私には関係ありませんでした。
あの日のように、ただ、この腕の中に、 収めるように、抱き締める、だけ。*]
(+55) 2016/11/18(Fri) 00時頃
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[ 全てを包み込むような、大きな背 ── 彼が向かう先は、果たして。>>102
何かを感じ取るように、 はじかれるように、 …… 私は、顔をあげました。]
…… ── ケヴィン 、
[ 唇を噛み締めて、かれの名を紡ぎます。 あなたは、しあわせに、なって。 あなたは、]
(+56) 2016/11/18(Fri) 00時頃
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[ ──…… いきて 。*]
(+58) 2016/11/18(Fri) 00時頃
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