176 【traveling〜どちらまで行かれます?】
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[列車は灰色の星を離れていく。 ホームに見えた知る顔が二つ。同じように遠ざかっていく。
寂しいのだと泣いていた少女の顔もあった]
また、泣いているかな……。
[寂しく思うより先に、たくさんの出会いがあるだろう、そう願う。 帽子の取れた婦人の刺青は、去りゆくホームでも目立つものだった。もともと視認しやすいように考えられた物だとも言われているのだから、目立つのは当然で。 それを帽子で隠していたことを考えれば、見せることに戸惑いがあったのだろうと思う。
石にたとえ声をかけるべきだったかどうか。
少しの後悔を残して、星は遠ざかっていく。 やがて、次の到着駅がアナウンスされると、男ははじかれたように顔を上げた]
(11) 2014/05/24(Sat) 08時半頃
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[彼女の白が、溶けた星]
――――。
[すぐに確かめたのは、切符だった。 そこに、――文字はないまま]
(12) 2014/05/24(Sat) 09時頃
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君が、俺の死を望まないのも、わかってるよ。
[ともに降りた星。 あの旅の中で、彼女が何を考えているのか、わからなかった。 死に場所を探しているのだと知ったのは、この星に着いてからのこと。
いつもの軽口を聴きながら、極彩色の星の中を歩いた。 足を止める彼女が、男に見せたのは星の名が書かれた切符。
「ここで降りるよ」
何事もないように言って、笑った]
……メイ……。
[その星に残りたかった。 ずっとともにいたわけではない、知り合ってからも何度彼女と離れたことがあったか。
それでも、そのときだけは、その星に残していきたくなかった]
(13) 2014/05/24(Sat) 09時半頃
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[伸ばした手は、消えゆく彼女に触れることができなかった。
彼女の白は、闇の中に、極彩色の中に散っていった。 彼女が見せてくれた、彼女と同じ種族の死と同じ。
種族としての寿命が短く、だからこそ見ていられる時間も限られていて、けれども、そのときが来るとは思えなかった]
また地球に戻れという事か。
[つぶやき、まだ見えぬ星の方へ視線を向ける。 と、かかった声に顔を向けると、刑事の姿があった]
あの星は、遠いから。 地球も遠いけれどね。
[刑事の方をじっと見た。自身、地球の血は引いているが、おそらくは彼も、だろう。別の星が混じるようには、見えなかったから]
(16) 2014/05/24(Sat) 09時半頃
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次の星は、俺の降りたかった星なんだ。
……切符は白いままだけどね。
[はは、と笑って白い切符を見せた。何度見ても駅名は浮かんでこない]
ひょっとして、君は地球の出身かい? 宇宙の星々の中で生まれた者に、地球人と同じ姿をとる者は少ないから。 俺のように、血を引くのかな、と思って。
(17) 2014/05/24(Sat) 09時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/24(Sat) 10時頃
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あの星に降りられたら、あの星で一生を終えたいと思っていた。 直接行ける列車もあるらしいけれどね。 ……それでは意味がないんだ。
[地球出身だという刑事のその後のつぶやきに少し首を傾げ]
地球で降りるのも、意味がある、か。 休暇で列車に乗ったのなら、降りる星はどれでもいいと思うが、地球は休暇向けではないかい?
[自身何度か訪れた地球という星。最初に訪れたときは感動もあったものだが、今は観光地の一つ、と言う意識しかない。
祖はそこにあれど生まれは別なのだから]
(20) 2014/05/24(Sat) 11時頃
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地球に意味を求める、か……。そう言うのなら、君は地球出身でありながら、地球にはそんなに行ったことがないのかな。 もし俺が地球で発って地球に戻ってきたのなら、この列車に乗っている間そのものが休暇だと思うから。 地球に何かがあると思うなら、地球でそのことに立ち向かえばいい。立ち向かえるからこそ、切符は行き先を地球にしたんだ、と思う。
[星の海から支線を刑事へと戻す。 問われたことに、少しだけ考えた]
(23) 2014/05/24(Sat) 19時頃
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……あの星に、眠っているんだ。 俺の大切な人が。正確には、大切だった人、だな。
今も大切であることに違いはないのだけどね。 だから、あの星の名前が出たなら、俺はようやくこの旅を終わりにできるんだと、思っていた。
だから、残念だよ。
[そう残念でもなさそうな口調で、するりと口から出る]
(24) 2014/05/24(Sat) 19時頃
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[それからいくらか話したか。
刑事と別れて軽い睡眠と食事をとった後、列車は次の闇黒バーストカラーへの軌道に乗り、その星の姿を星の海の中に写していく。 黒い星。けれど、まるでネオンのように星を包む色とりどりの光。
星の姿が大きくなるにつれ、光がどのように星を包んでいるのか、わかるようになる。 星から生まれ、やがて星に帰る帯状の光。生まれた光はその色を変えながら宙を舞い、漂い星の内部へと戻っていく。
列車はその間を縫うようにして走り、駅のホームめがけて降下していくのだ]
(25) 2014/05/24(Sat) 19時半頃
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[地上から見れば、その極彩色は抑えられ空に全天のオーロラのように映る。
「幻想生物」達が生まれる場所も、その光が生まれる場所と似た地域にあるという。
黒い星に降り注ぐ光は、実はこの星自身が生み出す光の方が多い。 光と熱を与えるはずの恒星が遠く、人が住める星ではない、と最初はいわれていた。 だからこそ、遠くから見ればこの星は暗く、二重の意味で闇黒といわれていたのだが、星自身の生み出す光と熱によって、独自の生態系を作り、人の往来がないことであるがままの姿で発展を遂げていた星である。
観光化が進み、宇宙との間口である駅周辺こそ他星からの生物も住み着いてはいるのだが、今も開発の手が入らない土地がほとんどで、住み着いたものたちも死期が近づけば自然と星から離れていくのだ]
(27) 2014/05/24(Sat) 20時頃
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[たどり着いたホーム。 薄い羽を生やした小さな姿や、空を駆る動物の姿がまばらに映る。
星の住民はそれほどオープンでないのか、駅舎付近ではその姿は少数しか見られない。
刑事の問いに曖昧に笑って返事は濁したが、その返事通り、曖昧な関係だったのだから仕方ない]
ここで、別れたんだ。
[彼女が消えたホームを見ながら、男は*呟いた*]
(28) 2014/05/24(Sat) 20時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/24(Sat) 20時頃
宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/24(Sat) 21時頃
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[ホームそのものはほかの星と大差ないものだ。 物珍しげによってくる、小さな生き物がいなければ。
小さいもので10センチ程度、大きいものでは人サイズまで、いわゆる「妖精」の姿をしたもの達が興味深そうな表情で宙を舞っている。
もちろん、数はさらに少ないが違う容姿をした「幻獣」に属するもの達もぽつりぽつりといて、まるでファンタジーの世界と繋がったかのような錯覚を起こす。 加えて、空には極彩色の光が舞っている。
男がホームに降り立つと、空から一匹舞い降りてきた]
言葉は通じるのかい?
[声をかければ、驚いたように体を震わせて、それから不思議そうな表情で視線を合わせてきた。 薄桃色の肌に、きらきらと光る透明の羽根。紙の色は虹色に皆それぞれに違う色を持っていたけれど、目の色だけは黒で塗りつぶされたような色]
(29) 2014/05/24(Sat) 21時半頃
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[残念ながら、言葉は通じないらしい。 それぞれで何事かしゃべるのを見れば、独自に発達した言語があるのだろう。 むしろ、人に聞こえない音すら出ているのかもしれない。
同じようにホームに降りてきた刑事の姿を認めて、男は歩き出した。
彼女と別れたのはこのホームだ。 今はもう、そのかけらも感じ取ることはできないが、確かにここにいたのを覚えている]
……君は、言葉を話せていたね。
[この星の種族ではなかったのに、意思疎通はできていたように思う。 改札までいけば、明らかに別の星の住人であろう駅員が出迎えてくれた]
(32) 2014/05/24(Sat) 22時頃
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ああ、いや――。 俺は仕事柄パッションじゃやっていけないのでね。商談が成立したと思ったら取引額が違っていた、なんてことになったら痛い。 でも、そうだな、ここなら、そんな必要もないんだろう。
[独り言のようにいったつもりだったが、刑事には間違われたらしい。 小さく笑みを浮かべて、ホームを歩く。
改札を出れば、観光客用の施設が建ち並ぶ。 この星の自然とは不釣り合いな建物もあれば、景観を合わせるように作られたものもある不思議な空間だった。
最初にここをレジャーランドに仕立て上げようと考えた企業が、駅を作り建物を作った。 途中で断念したらしいのだが、この星独特の自然を楽しむために訪れるものは少なからずいてこの星の観光産業は細々と続いている。
ついてくる刑事の方を振り返り]
彼女と、この星を歩いた。 あのときは長い停車時間でね。機関車に問題が発生して、修理が終わるまでここにいたんだ。 ……思えば、あれは別れるための時間だったのかもしれない。
(34) 2014/05/24(Sat) 22時頃
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君には、大切に思う人はいるのかい?
[一拍おいて、そんなことを訪ねる。見たところひょうひょうとしているように見えて、それだけではない暗さのようなものを感じたから。 刑事という職業柄、大切な人がいて、その人を残していくのは心配ではないのだろうかと]
(35) 2014/05/24(Sat) 22時頃
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観光、かな。降りるわけではないよ。
[聞いてきた猫耳の言葉にそう言うと、ホームを出る]
彼女、と便宜上いってはいるが、種族として性別がないからな。性格も、果たしてどちらだったのか、わからない。 だから、恋人同士のような語らいもなかったし、友人同士というには近すぎた。 いるようないないような? つまり、そういう相手の候補がいるということか。
[なら似たようなものか、と一人納得して、先を行く]
(40) 2014/05/24(Sat) 22時半頃
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[建物が途切れる頃、舗装されていた道も黒い土へと変わっていく。 植物たちの色も様々で、黒い土だけがひどく印象強い。 観光用の車が走るルートはずれて、赤紫色をした草が生い茂る中を歩いた。
足を止めるのは、ほかの植物と違い黒い幹を持つ大きな大木。 その上の方には、幻獣達の姿も見え、こちらに気づくと飛び立っていく]
ここで、彼女は何か話していたんだ。
[幹に触れる。熱持つ植物は、触れる手にやや暖かい。 彼女が触れたように触れ、それでも聞こえない声は、男がここにいるべきではないことを示している]
――ちゃんと、お別れを言いに来たんだ。 メイ。
[袋からネックレスを取り出す。彼女に会ったときから彼女がつけていたもの。別れ際に、持ってきたのは自分だった]
(42) 2014/05/24(Sat) 23時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/24(Sat) 23時頃
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[ネックレスから、玉を一つだけ外し、残りをまたつなげると、黒い幹の根元へそれをおいた]
これだけ、持って行かせてくれ。 大丈夫、もう心配はかけない。
……君以外に、寂しいという感情を覚えることができたから。
[ずっと囚われていたのは、自分だ。わかっていてなお、追うことをやめられなかった。 この星に降りられたら、彼女と同じ思いでこの場所に降りることができたら。
死ぬつもりだった]
(43) 2014/05/24(Sat) 23時頃
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[玉は一つ、白い光沢を持ったもの。真珠と非常によく似た石。
幹から離れてまた駅に向かって歩き出す。 振り返らないのは、そこに彼女がいないとわかっているからだ。 彼女の別れの言葉はすでに受け取っている。 それを飲み込むのが、数年遅れただけの話。
ふわり、風に漂いながら寄ってくる妖精の一人が、目に入った。 ホームに降りたときと同じ、個体]
(46) 2014/05/24(Sat) 23時頃
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[何か言いたげな顔に顔を上げる。 両腕を広げて、くるりと辺りを回る仕草。
そして、自身を抱きしめるような動き。その目に何が映っているのか、何を言いたいのか、わからない、けれど]
ありがとう。またいつか、来るよ。
[向けた顔は、晴やかに笑みを*浮かべた*]
(47) 2014/05/24(Sat) 23時頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/24(Sat) 23時頃
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[わからないけれど、その個体が伝えたいことは、わかった気がした。
彼女はこの星に溶けたのだから、あの妖精が彼女を感じたとしても不思議ではない]
「ルゥと一緒に旅した日々は、とても幸せだったよ」 「色んな世界を知れたから」 「私を綺麗だと言ってくれて、ありがとう」 「同じ思いかわからないけれど、ルゥ達の「愛」とか「恋」ってこんな思いなのかな」 「ねえ、聞いてる?」
「なんてね、聞こえないの、わかってるよ」 「でも、ルゥは生きてくれないと、嫌なんだ」 「今度来たときに、また、色んな話を聞かせてほしいな」
[思いだけが、光とともに降り注ぐ。 男に聞こえることはないけれど、その思いが通じていることは、後の男の行動が示すことになる*だろう*]
(-12) 2014/05/24(Sat) 23時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/24(Sat) 23時半頃
宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2014/05/24(Sat) 23時半頃
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