194 花籠遊里
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[世間話のように繰り広げる中、不意の気配に視線を起こす。 人目が増えてくる頃合に、花を独占していれば衆目も集めよう。 だが、男が察したのは覚えのある気配。
昨夜、とろりと馴染んで溶けた、金華の気配。]
(20) 2014/09/21(Sun) 16時半頃
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[黒衣を纏う男は、彼の昼の顔とよく似ていた。 責背負い、裏と表を使い分ける。 だからこそ、人の気配にも聡く、発音にも癖が付いて回った。]
―――…ニコラス坊やか?
[小さく呟いた声は彼の耳に届いただろうか。 強いられる彼の痴態がフラッシュバックして、甘い重さを腰に自覚すると、自身も軽く頭を振った。 気を抜けば飼い猫へするように、彼を呼んで仕舞いかねない危うさだ。]
(=0) 2014/09/21(Sun) 16時半頃
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縁起悪ぃな。
[七色の光が終わる先を己は見たことがない。>>21 天の門を潜るのだと一般的には言われるが、御伽噺のような絵空事は信じていない。 ただ、甘い蜜の夢より価値ある大切なものを見つけたのだろう。と、月輝と月下蝶が脳裏にゆらりと立ち込め消えた。]
未練がましく土いじりなんてするんじゃねぇよ。 お前さんは何時から墓守の真似事を始めたってぇのか。
[何のために此処から抜け出したかは、考えるまでもない。 だが、目の前の彼はいつも見送る立場らしい。 中庭の繁栄も、長きに渡る彼の管理の賜物だろう。
何処にもいけない櫻樹は、ずっとこの花籠に咲く。]
(24) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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――…まぁ、粗方毟っちまったからな。 名無しの黒子の渋顔は悪くねぇが。
[己の悪行三昧は口にせずとも、想像付く範疇。 昨夜も蝶を一頭、花を一輪、地下の深みに引きずり込んでいる。 己の顎鬚をざらりとなぞってから、閃いたように口を開いた。
夜色の双眸に、悪趣味なる笑気の顔を映して。>>22]
金を落とさねぇ蝶に貸す枕はねぇってんなら、 櫻の小枝でもへし折って枕元に挿しておくさ。
[やはり今日も、夜蛾は性質が悪い。]
(25) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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[ガサと揺れた茂みに音なく笑い、彼の影も手招こうか。>>23 ついでに、腰は無事かい。と揶揄を飛ばし、嗄れた喉から搾り出される声を清澄するよう、耳を傾けた。**]
(26) 2014/09/21(Sun) 17時頃
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/* 両手に花がぁあああああ!!!(ドナドナ)
(-22) 2014/09/21(Sun) 17時半頃
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[昼の世界に馴染み、彼を暴いた指先で日常を送る。 黙っていれば、軽薄な悪人面も多少緩和されるが、昨夜を知る身には難しいだろうか。しかし、男は常と変わらず指先を閃かせ、ニコラスを迎えた。>>23]
花に貢物とはお前さんも隅に置けねぇな。 [へぇ、と呼気を漏らして彼の目的を知れば、数泊の間を空け視線を流し>>27]
(37) 2014/09/21(Sun) 20時半頃
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―――…ほう。 まだ、中に違和が残るかね。
[ツイと、近づいてきた彼の腰に指先伸ばし、円を描く接触。 櫻樹の前での戯れは、昨夜を誘発させる因子。 染まる横顔をチラリと横目で視姦した後、密やかな声で囁いた。]
(=2) 2014/09/21(Sun) 20時半頃
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[そうして、櫻より後半濁された言葉は、蝶たる己は知らぬ世界。 或いは途切れさせた彼にも、知らぬ先か。
花を植えて、朽ちた葉を払い、残った種で次の四季を越える。 輪廻を手繰る彼は、この庭園を作り上げたのだろう。 まるで大樹が木陰を作り、花々を慰めるように。 ―――――或いは、弔うように。>>28]
なら、いつも墓守代わりか。 景気の悪りぃ話だな。
[片手で己の短い髪を掻いて、僅かに顎を引く。 彼の口ほどの物を言う眼差しを頬に感じると、軽い瞬きを挟み。沈黙を一拍。>>29]
(39) 2014/09/21(Sun) 20時半頃
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[何事か口を開こうとした矢先、櫻が揺れるのは金華に誘われ。>>30 失墜した言葉は口腔の内に仕舞いこみ、察した花の聡さに弁明せず無言の肯定として肩を竦めて見せた。]
俺はともあれ、座敷代を払って、 態々、茶飲みに来るというのも、酔狂なことよな。
[夜の茶会が、無聊の慰めとして成り立つ事は知っていたが、花と蝶の立場弁える身には縁遠い話。されど、水が此方に向けられれば、また指先で蟀谷辺りを引っ掻いた。>>31>>33]
幼子で在るまいし、いらねぇよ。 茶なら一杯貰おうかね。毒入りでねぇなら。
[気の良い蝶の傍ら、夜蛾は平時と違わず櫻花に揶揄を降らせた。]
(40) 2014/09/21(Sun) 21時頃
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[まるで、櫻の前では見得を張りたいと言わんばかりの文句>>=3 彼の素直さに主張の激しい喉仏が緩やかに上下した。
花前でも微笑を取り繕っているばかりだった数日前に比べれば、 随分彼には色が増えた。やはり、彼には才能があるのだろう。
人を惑わす天性の才能が。]
(=4) 2014/09/21(Sun) 22時頃
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―――…だらしねぇ顔をしやがんなよ。 誑かされているようだぜ。
[悪い夜蛾は彼の善意を打って算え、皮肉な笑みを乗せる。>>43 甘味は櫻樹が重ねる小さなしあわせの素の一つ。 それを与えるニコラスは良き蝶だろう。
ふむ、と吐息を一つ漏らすと、続いた言葉には首肯を浅く。>>44]
お前さんとはこの先、そんな巡り合せもあろうかね。 ―――…最後の晩餐には程遠いが……、
[そんな夜も悪くない、と、珍しく殊勝な心地で、相席を申し出ようとしたその時。差し挟まれる声が己の思考を止めた。]
(48) 2014/09/21(Sun) 22時頃
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――――…、
[不意に飛び出た彼の告げる架空の毒害計画。>>45 企てる花は毒を持ち得ぬ種だが、男は重い半分ほど降ろし。
口から出てこなかった言葉と、彼の告げなかった言葉が水面下でぶつかった気がした。]
……いや、やはり止めておこうや。 何処に隠し持っているか知れねぇ。
[興が削げたとばかりに、片腕に下げたコートを揺らめかせ、中庭を覗いていた窓辺より別離。嬉々として仲睦まじい彼ら二人を残し、夜蛾の鱗粉撒き散らしつつ。
ただ、スーツに包まれた片腕を持ち上げれば、櫻子へと「枕を借りるぜ。」と端的な言葉を届けた。 謎かけめいたその言葉を彼が理解するのは、花主に召喚される時か。
今宵、夜蛾に櫻梢が買われたと、伝わるその時か。**]
(49) 2014/09/21(Sun) 22時頃
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/* 休日出勤駄目だ。 思考がまったく回らない…うぐぐぐぐぅ…ぐぅ…。
(-31) 2014/09/21(Sun) 22時頃
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[早々に談笑を切り上げてしまうと、 男はその足で、迷わず花主の下へ向かった。 中庭に残した二人を振り返ることもなく、秋風渡る回廊を闊歩。
冷たい夜気は、人肌を求めさせるには良い塩梅。 されど、余り誰かを抱く気に慣れなかったのは、 外装で花籠に訪れてしまった為か。 謎掛け言葉を櫻子に飛ばしたものの、 買うてやろうか、やろまいか。と、茶化して、 別の花を選んだ事など幾らもある。
揶揄の対象にはなるが、同衾の対象にはならない。 まるで花としての彼を評価しないとでも言いたげな態度は、 廓を寄る辺とする彼を深く苛んだだろう。
男が花籠に訪れ、数ヶ月。 ずっと櫻の咲き方を、言葉で態度で、否定し続けてきた。]
(82) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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[されど、今宵、花主に申し付けたのは一輪ではなく梢であった。 切花でなく花籠に深く根を下ろし、毎年同じ場所で咲く櫻。
彼の苦労など知らず、彼のしあわせなど知らず。 ただ、巡りあわせを引き寄せる。
それは蝶の遊泳でなく、それは夜蛾の誘引でなく、人の業。 覚めない夢でも、一時の幻でもなく、確かなる現実であった。]
……へぇ、とうとう枝切りねぇ。 まぁ、聞けば永く居たものじゃねぇか。
(84) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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もうちと稼げる気もするが、お前さんの商いは 肝心なところで法を抜けやがるからな。 今後とも精進潔斎してくれっと在り難てぇ。
―――…此処は仕事で来るところじゃねぇよ。
[花主と馴染み然として交わす言葉は、 肝心な言葉を避けて深入りせず、小さく笑んで金子を放る。 選別代わりと少し多めに包んだが、オマケとばかりに 櫻には未だ告げていないとを教えてくれた。>>67>>68
男は指先に落とした視線はそのままに、 ふぅん。と気のない相槌で取り繕った。*]
(85) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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― 最後の地下牢 ―
[連日連夜の遊戯も今日でお終い。
コートを皺にならぬよう、安楽椅子の背に下げ、 ネクタイは捨てなかったが、背広の釦を全て外してしまった。 着慣れない訳でも、格式ばった装いを厭っているわけでもない。ただ、この花籠と乖離するようで、居心地が悪かった。]
―――……、……遅せぇな。 これで、香でも焚いて居たと言えりゃ立派なもんだが。
ま、駄々でも捏ねていような。
[どっかりと牀榻に腰を落ち着け、背筋を伸ばす。
最中に、想像に易い押し問答を口にしてみるも、 茶々を入れに赴く事も、面倒くさいと寝てしまうことも、 煩わしいと余所の花に浮つく事もなかった。>>70>>71]
(86) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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[彼が来ないというなら、それはそれでも構わなかった。 だが、思考に反し、必ず来るだろうと予想を立てていた。
彼にとって此処は花籠、己は蝶。 そして何より、彼は花。
必ず、訪れるだろうと踏んでいた。 あの寒々しいほど白い衣を身に着けて。]
(87) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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[そして、彼は己の予想通り、花として牢へと降り立った。 黒衣を纏う男は、膝に前腕を乗せて、足の合間で指を組む。 ふらりふらりと舞い遊ぶ蝶でなく、悪辣な夜蛾でなく。
人として、得体の知れぬ男が、彼を待っていた。>>72]
―――…年がら年中咲いている櫻が、青天の霹靂語るなよ。 [口を開いて最初に飛ばすのは、相変わらずの減らず口。 彼が己に抱く苦手意識は、こうして直ぐに 真実をはぐらかしてしまう所にあるのかもしれない。
お前さんの慰めなど要らない。
―――と、突っぱねる強さがいつも言葉の裏に隠れていた。]
(89) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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言っただろうや、今宵は屋根を借りにきたと。 そうも不満げな顔をするんじゃねぇよ。
[安宿なら花街以前に幾らもあって、彼を買うだけの金があれば、 コンシェルジュ付きのホテルとて宿泊できる。 しかし、そんな事実を世間知らずの彼は知らぬだろう。
この廓が櫻にとっては全てなのだ。]
……それとも―――、
[ひょいと、持ち上げた瞳が彼の夜色の瞳を覗きこむ。
明けない夜など無いと知っている。 けれど、彼の瞳は永劫続く常夜に似ていた。 明けない夜はないけれど、咲かぬ花はあるとでも言うように。]
(90) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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俺に抱かれたかいね、櫻子よ。
[せせら笑う悪辣な顔。 ひらりと櫻の香を掻き混ぜる右手。
歪んだ唇から吐き出す言葉は、また、彼を傷つける。*]
(91) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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/* 誤字かと思ったら、誤字じゃないけど、 方言だから多分通じないみたいな言い回しになってしまっああああああ!!
(-50) 2014/09/22(Mon) 22時頃
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/* あれ…? 丁助さんたちの時間軸どこだろう。
(-53) 2014/09/23(Tue) 00時頃
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それも今宵で最後よ。 ―――…俺は外に、もっと遠くに帰らにゃならん。
[駄々の余韻を残す彼へ、事も無げに明日からの不在を伝えた。 また一人の男が彼の傍を通り過ぎて、花籠に櫻を残す。>>103
降り積もる櫻の花弁は柔らかで、花籠の底を隠す。 誰かの為に咲き、誰かの手で散らされ、誰のものにもならず。
堪えるような顔を双眸に映して、細い吐息を唇より漏らした。]
酷い酷いと口ほどに物言う癖に、ちっとも泣かねぇな。 本当に一滴たりとも―――…、
(109) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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お前さん、櫻の為に泣いてやらねぇな。 [寂しいとき、苦しいとき、哀しいとき、辛いとき。 自らの為に流す一滴を彼は知らない。>>105 憂いのない生など、どれ程美しく咲く花にもありはしない。
では、彼が流さなかった涙は何処へ行ったのか。 櫻の下に埋まっているのは死体じゃない、 きっと彼が沢山捨てたものが海を作って沈んでいる。]
(110) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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庭に咲いた櫻の香りが欲しいわけじゃねぇ。 お前さんの慰めが欲しいわけじゃねぇ。
[きっぱりと彼の問いに一声を返す。 誘ったくせに、寸でのところで心を突き放し。>>108
代わりに持ち上げた腕は、彼の腕を引いた。 五指で余る細い手首は長年を掛けて作られてきた花の造形。 引力は彼の痩躯を支配し、傾斜させる腕力が強く。]
―――…眼くらい閉じろよ、色気のねぇ。
[囁く声は少し冷たく、触れた唇は少し熱い。 人には注文つける癖、己は瞼を下ろさなかった。
花としてでなく、蝶としてでなく。 櫻を愛でる心地でなく、蜜に誘われる欲でなく。
ただ、そっと櫻より生まれた子の唇を吸った。*]
(113) 2014/09/23(Tue) 01時半頃
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[約束など花籠では、一時の夜より脆いもの。 また来るよと告げて、彼の前から姿を消した蝶はどれ程いたか。 少しお暇を頂きますと去った花は何処で枯れてしまったのか。
彼はそんな多くのものを中庭に埋め、 墓標の代わりに花を育て、慈雨の代わりに涙を捧げた。 彼の苦労も悲しみも、全く以って想像の外。]
―――…お前さんが花でなくなったなら。 遠く、遠くへ、来な。
物知らずには丁度いい道中よ。
[重ね合わせた唇から注ぐ声は静かで、喉に流し込んでいく。 引き寄せた彼の手に握らせたのは、輝く徽章。
隣国示すエンブレム、遠いシンボル。 裏に刻まれた己の本当の名前。]
(118) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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――…花でなくなったら、
[その時は。と飲み込んだ言葉。 続きは啄ばむ口付けに紛れさせ、夜に溶かした。
彼が自分の為に泣けるようになったのなら。 寂しい事を寂しいと、哀しい事を哀しいと。 死体を埋葬するように、中庭に蹲ることがなくなるのなら。*]
(119) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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[ * きっと、己は、恋に落ちるのだろう。 * ]
(-60) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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