233 逢魔時の喫茶店
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[―――… ぱち。
いくらか時間をかけて、目を開く。]
リツ。
[既に、逢魔が時に近い、時刻。 寝起きの口が、おはよう、より先に名前を呼んだ。 それから、両手を伸ばす、起こしてくれ。]
(+81) 2015/08/09(Sun) 23時半頃
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[リツ>>+82の表情は、くるくる、回る。 公園で見掛けた際は もっと、前だけ見て、表情は少なかった気がした。
理由を、もっと、理解しなければならないのだが 『あんたの所為』 なんて言われてしまえば、尋ねるよりも はは、と、抜けるみたく、笑う方が先に出て。]
三勝二敗…… 四勝二敗だったか。
[小突かれて、後頭部、ベンチに逆戻り。 夢の分も数えて 指折る獏は、ぼんやりと、意趣を叩きこまれた。]
(+87) 2015/08/10(Mon) 00時頃
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[今日、今、触れたのは、額ではなくて、後頭部。 別に、痛みはない――― あの日とは違う。
あの日は、半分、寝ていたし。]
あんた、負けず嫌い?
[それでも、デジャヴする視界に、笑う。 伸ばした指はあの日と同じように甘えて また、起こされる、立ち上がる。
そのまま指を離したがらないのがおれで 起こされたくせに、引き寄せて、先を歩く。 陽が落ちる、黄昏の夢と違う、じき星が出る。 ぽつ、ぽつ、街燈が点って、世界から取り残される。]
(+88) 2015/08/10(Mon) 00時頃
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[ベンチから眺める間は、視線は、上。 起こされれば、背丈の所為で、下。
笑うな、と、リツ>>+92が言うから 10秒ほど表情を引き締めて、―――緩んだ。 おれの口は馬鹿になったらしい。]
無理だねえ。
[素直に。]
あんたが追い越したら ……好きなものじゃあなくて、欲しいものなら。
[あるか、と、ズルを厭った彼に、尋ねた。 見付けたいと言う欲と 見付けられたいと言う欲が、半分。 如何にも制御に行き詰り せめて、繋いだ指に力を籠めた。]
(+96) 2015/08/10(Mon) 01時頃
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そういうところ、好きだな。
[負けず嫌いを覗かせるところ。
彼の負けず嫌いは、正統派だ。 それを好ましく、横顔を眺めて、黄昏時を歩く。 足音は、車の音は徐々に遠退いて ぽつりと浮かぶ喫茶店の"BAR"の文字。]
(+98) 2015/08/10(Mon) 01時頃
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――― トワイライト ―――
[夜の店、彼と潜るのは、二度目。 既に賑わいを見せている、席。
決して目新しくはない筈だが 店員としてではない席>>+61に、その背、視界の端。 おれは疎く、あれ、と首を捻ったり、した。]
リツ、カウンターとテーブル、どっちが良い。
[先日はカウンター席、隣だった。 今回は、ボックス席も丁度空いていて 向かいか、隣か、どちらが良い、と、尋ねた。
―――そのどちらでも、彼が良いと言った席に 腰掛けるわけで、夢を越えて、甘やかしている**]
(+99) 2015/08/10(Mon) 01時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 01時頃
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[夜の喫茶店に向かう道すがら 背を伸ばせばまた見下ろす姿勢で、歩く、走らない。
口許を緩ませた笑みは リツ>>+100が拗ねたみたいな顔をするから 引き締め直すことも出来なかった。]
たのしい、…… から?
[傍に居るだけで、見詰める、だけでも。 首を傾ぐような響きになったのは 伝わるかな……… と言う獏の心情に寄る。]
あんた、そういうの さっぱりしてそうだなあ、 …あるのか。
(+110) 2015/08/10(Mon) 08時半頃
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[まるで 今はほしいものがある、ような反応をするから 好奇心も傾き、あるのか、なに、繰り返した。
そうして、幾らか静かに扉を潜り 店員の隣に、涼しげな色、手を振る>>105仕草で ああ、ああ、二度、頷いた。 ひとの手を此処に、引いてきたのだと、理解して。]
うん。
[カウンター>>+102を誘う声に、意識が戻る。 隣に居られる場所に、腰を据えてから、手が伸びた。]
(+111) 2015/08/10(Mon) 08時半頃
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[あの日と同じように 近い指先を攫いたがる、手で。 厭われなければ、絡める、カウンターテーブルに。]
はは、 黄金の夢。 ……… いい夢が見られそうだねえ。
じゃあ、おれも、前のと、同じ。
[オレンジ色の酒と、コーヒーの酒、砂糖抜き。 忙しそうな店長に注文して "前の"と言う注文でも、彼なら、用意が叶うだろうから。
目の前に並ぶ、甘い、苦いいろに、視線を落とす。]
(+112) 2015/08/10(Mon) 08時半頃
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そういえば
酒……… 弱い?
[注文を終えてから 今更、と、隣に尋ねる。 知ったところで、カクテルは勧めるのだけれど**]
(+113) 2015/08/10(Mon) 09時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 09時頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 21時半頃
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/* 店長とブロくんの関係、にやにやする!
(-73) 2015/08/10(Mon) 21時半頃
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たのしい。 ……… そうだな、如何、言えば、いいかな。
[睡魔を含んだ半目と 繋いでいた指先を、引き寄せる。 ことばに変換することを諦めて。]
ここが、跳ねる、たのしい。
[ぶっきらぼうな 変な奴>>+114 何度も口にされたことば。 今は、おれには擽ったく響いて、笑って。 引き寄せた指は、おれの左胸に。 人間とおなじみたく、鼓動みたいなものが、跳ねる。]
…… わかるか?
(+127) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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知りたい。
[口にしてくれるのかと思いきや リツ>>+115がはぐらかすので、欲が、口を突く。
――― 知りたい
二度、告げる、強請る、これは強請るものだと思った。 気にするな、なんて言われてしまえば 尚のこと気になってしまう。 絡めた指まで、力を籠めてしまう、そのくらい。]
ずるい。
[こう言うのは、ズルだと理解している口振りで。]
(+128) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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[そして、カウンター席まで 繋いで、離して、繋いだ指>>+117は、テーブル上。 片手でも食事も酒も嗜める。 前回の来店で、それは、よく理解していた。]
そうだなあ。 きれいなあんたの夢は、見てる。
…… たまに、如何にか、悪い夢を見てくれ。
[悪夢の作り方、図書館の蔵書にあるかも知れない。 それでなくとも、ホラー、夏の定番。 おれが勧めるのは如何なんだ、首くらいは傾ぐ。]
苦くて、美味い。 あんたも飲んでみるか。
[並ぶ対照的なカクテル色>>*5 味も対照的なのに、そう、尋ねて。]
(+129) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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……… ふわあ、流石。
[おれの端的な注文を、しっかりと作り上げた店長に。 欠伸が混じるのは種族柄。 感嘆としたおとは、本物で。]
覚えておく。 あんまり、飲み過ぎると、また送る。
おれは、……… あまり、酔わないなあ。
[顔色も変わらなければ、感覚も、然程。 ただし一度だけ、本当に強い酒を飲んで 此処で寝こけて、うっかり朝まで寝こけたことはある。
肩を揺すられても頭を叩かれても 夢のなかの夢まで、目が覚めなかったので、良くない。]
(+130) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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[そして、視界の隅に、トレイル>>+122の視線。 こちらに気付いたことに気付いて 眼鏡の奥、眠りまなこを、眇めた。 目配せを挨拶に摩り替えたつもりで。
話し声は、耳を欹てなくとも、それなり聞こえて。 匂い立つような、擽ったい、優しい会話に 口許を綻ばせるくらいは、許せ。]
(+131) 2015/08/10(Mon) 22時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/10(Mon) 22時頃
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[シャツの上、左胸に、リツの指を添えて その手の甲に、おれの掌が重なった。 夏の日照りは陽が落ちた今、そこまで暑くないけれど。
リツ>>+137の体温が上がった気がして こちらまで、少し、熱くなった感覚。]
わかるか。
[目尻が緩む、すこし、顔色が伝染った。 繋いだ指先は、そうして降ろして。]
あんたと居るのは、たのしい。
[もう一度、告げた。]
(+143) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[強請ったことも、功を奏した>>+139
聞き洩らさないように、ゆるい口も、噤む。 最初は首を横に傾いで 次に、首を縦に、揺らした。 理解しているのか如何かは、表情に、出ない。]
秋が来て、冬が来て、春が来て …… いろいろ、出来るさ。
公園より遠くに、行ったって、良い。
[あのベンチはとても寝心地が良いけれど。 強請って得た答えも、大事にしたい、と 勝敗を放り投げて、強請る、次。]
(+144) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[そうして、繋いだ指先の、手の甲を 人差し指で撫でる、おれである。
頭を撫でる要領で、いいこ、いいこ。
応えてくれたリツ>>+141に。]
はは、…… 本当は、見ようとして見るもんじゃあ、ないんだが。
[努力を、慈しむよう、目を眇めた。 目の前のカクテルには、まだ口を付けていないから 一口、促して、苦味>>+142を堪える顔に、また笑う。]
………
[繋いだ手を、ふと、解いた。]
(+146) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[傍らを真似るみたく
おれも、リツのカクテルに手を伸ばす。 黄金色に気泡が揺れる、それを、一口。 グラスの縁に口を付けて、]
あま。
[語調が強くなった、甘かった、当たり前だ。]
(+147) 2015/08/10(Mon) 23時頃
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[リツの緊張>>+149が伝わった、ような 動揺を映すことも少ない面が、はにかんだ。 緊張を共有するような、感覚に、近い。]
…………… 暑い。
[―――… あつい、ねむい。 昼間、あの日、公園で会ったときみたく 慣れない感覚を紛らわす為に 事実と異なることが、口を突いたんだ。]
(+155) 2015/08/10(Mon) 23時半頃
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[それから、首の動きは獏よろしく、鈍い。
仕草で伝えられない分を補うべく 繋いだ指先を、手の甲を撫でる、繰り返し>>+151>>+153]
おれは、あんたと一緒に歩くから そう、決めてるから、あんたが行きたい場所に ………行く。 走るなよ。
[駆け出されたら、追い付けない。 釘を刺して、離す、視界の端 追い掛けるような指が見えて、眼鏡の奥が瞬いた。]
本当に腹が減ったら ちゃんと、食ってるから、大丈夫だ。
(+158) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[悪夢を探すのは専ら昼のはなしで くいっぱぐれも珍しくはないが、それはそれ。
リツの指の代わり、触れたグラスから手を離す。 すすすすすすす、彼の前に、黄金色を戻して まるでそれこそ苦虫を噛み潰したみたいな、面で。]
……… 苦手………
[心底、と言った響きだ。]
(+159) 2015/08/11(Tue) 00時頃
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[フィールドを屋外から屋内に移しても 空調の行き届いた風に触れても カクテルを一口飲んでも、含んだ熱は晴れなかった。
リツ>>+160も、同じだと、応えてくれたから 伝染った感覚は、深く息を吐き出すことで如何にか。]
あんたも同じなら、良いか、良いな。
…… うん。
[良いのか、良くないのか 納得させるために頷いたくせに、自分の頬に指で触れた。]
(+166) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[暑い、と言った指は おれ自身の体温と、リツ>>+161の体温が混ざる。 暑い、熱い、と感じて、軽率に離したんだった。]
はは、 公園を走るのなら、良い。
……… それ以外は、歩いてくれるか、嬉しい。 置いて行くのは、いつかの話だねえ。
[過ぎったのは、ひとと、獏の寿命の差。 ぽろ、と漏れたのなんて、甘いカクテルの所為だ。 のんびりしていたって、こればかりは抗えない。]
食ってる、 ……なんだ、心配?
(+168) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[すすすすす、戻されるカクテル>>+163 お口直しに、グラスを掬って、飲み干した。
甘くなった舌を、上から塗り替える濃い苦味。]
リツが飲んでるから。
[咽喉を過ぎる、濃いアルコールの味に 一心地ついたタイミングと一緒に、吐露して。]
(+169) 2015/08/11(Tue) 00時半頃
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[コーヒーの水面に、ミルクを投じたくらいの、渦。 その不思議な感覚に、ぐるり、と眩暈を覚え
こころが火照るから身体が火照る。
そんな簡単なことに、動揺する。 簡単なことで、未知だ。 二人>>+171して頬の熱さを確かめることも。]
あんたの顔色が変わるのも こんな感覚、なのか。
[感覚を、確かめる、ぽつり、と。]
(+175) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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[体温を手放した指は その後は、飲み乾かしたグラスに触れた。
すこし冷えて、体温が逃げる。]
はは、 それを見るのが、おれの日課だねえ。
[片や駆け、片や寝ている、何時かの光景。 思い出して、笑み声を漏らしてから
唇が固まった。黙って、しまった>>+173
腕を、布を引く指先に 押し付けられた額から、体温を受け取って。 否応にも縮まることのない寿命の差を思い出して。]
……… リツ、
[名前を、絞り出して、それから、]
(+176) 2015/08/11(Tue) 01時頃
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あんた、いま、そういうのは、反則。
[悪くない。 悪くはないが、―――ずるい。
嬉しいような、苦いような、矢張り甘いような。 慣れない味を口にした、所為か。 いとおしい気持ちが込み上げた。
だから、顎を引き、押し付けられた額の上。 髪の上から、そっと唇を落とす。 子守唄と一緒に母親が送るような そういう慈しみとは、行動は似て、かけ離れて。]
(+178) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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[会話の隙間に、そっと聞こえた天邪鬼>>*8の声。
甘いものを苦いもので塞ぐような あるいはその逆か、彼にも覚えがあるものか。 ――― 同じ人ならざる者同士。
困ったなあ、みたく、そっと目を細めた。 アマノの感覚も、今なら僅かでも 獏でも理解出来るような気が、したから**]
(+179) 2015/08/11(Tue) 01時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/08/11(Tue) 01時半頃
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