198 かるらさんのうなじ争奪村
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……変、かな。どうして?
[首を傾げる。>>273 恋は落ちるものなら―――…確かに初恋はそういうものだったけれど―――孤独感しかなかった。]
女の子が駄目なら……男の、子?
[ぱちりと瞬く。]
(277) 2014/10/08(Wed) 01時頃
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[鉄板の上で白いイカの足が赤く焼かれていく。 気持ち悪さが先に立ち、口元を抑えた。 イカの悲鳴が聴こえるようで。
焼かれる罪人の、ようで。
探しているのは別のもの。 翔に弱い視線を投げて、早く探そうと促す。
夢の中なら、翔の望む楽器はあるのだろう。]
(281) 2014/10/08(Wed) 01時半頃
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それが、―――音を変える為であっても?
強制したって恋が出来るかなんて、分からない――くせに。
[変わらないだろうに。]
……いや、構わないと思うよ。 相手が女でも、男でも。恋は――恋、だ。
[見られていた、気がして。翔に向き直る。]
そう……翔くんの恋は、前途多難……だね。
(285) 2014/10/08(Wed) 01時半頃
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そんな瞬間が……くると、良いね。
[考え方が違うのだ。 夏休みの前、生徒に向けた弁は、論は、間違っていると言われ。ただただ、眉尻を下げた。
あぁ。]
無理に笑おうとしなくていい、よ。
(288) 2014/10/08(Wed) 02時頃
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[無理にではなく、頑張って作ろうとしたものだとしても。今は、翔の笑顔を見るのが辛かった。]
君が、素敵な出逢いをして、君のまま恋に落ちて。 華のある君だけの音が奏でられるのを―――僕は、願っているよ。
[手を差し出してから、握手するのも変だと思い直した。 そういえば、泣き虫だったと思い出し。 彼の頬骨の上を指の腹でなぞる。
昔のように、濡れては居なかった。]
(289) 2014/10/08(Wed) 02時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 04時頃
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―櫓と祭り囃子―
[翔とはぐれ、気付くと開けた場所に居た。 和太鼓の音が上から降ってくる。 誰が、どんな人が叩いているのか、下からでは影になって見えなかった。
幹に背を預け、輪になって踊る面々をぼんやりと見ていた。]
(291) 2014/10/08(Wed) 09時頃
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いつか……いつか。 自然と笑えることも出来たら良い、ね。
僕には、願うことしか、出来ないよ……。
[待つことしか、出来ないよ。 頑張ることではないから、頑張れとも言えず。
嬉しいと、ありがとうと言ってくれる翔に、 曽井は簡潔にしか返せなかった。
痩せ細った鬼灯の灯り。 ガラス瓶の中の、2輪の花。
花を、下さいな。
促すように、輪の向こうに白い人が立っていた。]
(293) 2014/10/08(Wed) 09時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 09時半頃
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[友と玲の噂は曽井の耳にも届いていた。
翔と自分の次が出来ただけと、思っていた。 何故、玲の時だけ騒ぐのだろうとも思っていた。
玲の背を遠くから見て。 友の姿を遠くから見ているだけ、だった。**]
(297) 2014/10/08(Wed) 10時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 21時半頃
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―彼、或いは彼女に―
[空に浮かぶ月は欠けゆき、鬼灯の灯りのように赤みを強めていた。 ガラス瓶が曽井の手から零れ落ちる。
割れた欠片はシャボン玉のものと混じり、指で掬い上げようとしても元には戻らなかった。]
………どうぞ、これを。
[咲ききっては居ないが、白い椿花を麗人に差し出した。]
きっと、此方の花の方が咲くと――思うから。
(370) 2014/10/08(Wed) 22時頃
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[願うことしか出来ないのなら、白椿の方が適しているのだろう。]
可愛い、あの子の……ため、に?
[誰の為に? 集めた花で、何をする?]
風、が………
[鬼灯の灯りが揺らめく。 「気をつけて帰れよ」>>0:347>>287だなんて、懐かしい声が聴こえた気がした。]
……そういえば、卒業式の時だって、僕は勝丸くんに言えなかったな。
―――気をつけて、帰るんだよ。勝丸くん、君が此処に居るのなら。
どうぞどうぞ、気をつけて。
(378) 2014/10/08(Wed) 22時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 22時半頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/08(Wed) 23時頃
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そう、だね。きっと要らないものだ。
孤独ばかりを覚えて、誰の音も変えられず、心の重石を増やすばかりなんだから。
[猫の鳴き声に金魚が揺れた。>>380 数を数えて確かめる。 これだけで、きっと充分。]
…………
[屋台の近くで甲斐とカケルに似た姿を見掛けた。彼等も気をつけて帰れると良い。]
何を想って―――…か。
(404) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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お元気で―――…、とか、かな。
[幹に背を預けたまま座り込む。 膝を抱えて、櫓の上を見遣る。
陸が見上げた先、同じものを見ていた。>>316]
(408) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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/* 待ってくれ、仮眠って何時間だい!? りくー!!
(-182) 2014/10/08(Wed) 23時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/10/09(Thu) 03時半頃
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/* おぅ、と、目が覚めたら、服を脱いでる描写があってドキッとしたなど。
(-202) 2014/10/09(Thu) 03時半頃
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え……忘れ、る?
[赤い獣の、その言葉は初耳で、曽井は目を瞬かせた。>>406 ややあって、それでも良いと笑む。忘れてしまった方が、寧ろ良い。
距離が開いたせいか、カミちゃんへと突撃する二人が居た。
唖然と見てしまい、止める間もなかった。くつり笑ってしまうのは、伸びた獣の姿を見たからか。]
(445) 2014/10/09(Thu) 03時半頃
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ん……
[落ちてきた影。>>435 膝を抱えたまま顎を上げる。見えた顔に――陸の顔に、どきりとした。]
なにって…… 花を、あげていたところだよ。 終わりに、花を。
(446) 2014/10/09(Thu) 04時頃
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……もしかして、それを言う為に?
混んでたから、はぐれてしまっただけだよ……
[置いて行かれたと思いたくない気持ちが半分あった。 ゆらり、金魚はたゆたう。]
(447) 2014/10/09(Thu) 04時頃
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そうみたい。……心残りがあるから此処に居るらしいけど、それが済んでしまったから――かな。
[そう、忘れてしまった方が良い。 本の行方も、音の行く先も、孤独の在処も、後は彼ら次第なのだから。
いや、ひとつだけ。ただひとつだけ。 忘れる前に伝えたいことは――…]
ん、もう良いよ。僕のこと探してくれたのでしょう? だから。
陸、は……
(449) 2014/10/09(Thu) 04時頃
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[一度言葉を飲み込んで、目を閉じる。 開き、伸ばした指の背で陸の髪を払う。]
――… ひとりに、しないで。 せめて、終わるまで。
[我儘を、初めて言った気がする。]
ずっと、ずっと……そう、思ってた。
(450) 2014/10/09(Thu) 04時頃
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白い花をあげたら、此処で起きたこと、忘れてしまうって。
[知っていた?と増えた情報を伝える。]
甘やかしてるつもりはない、けど。 そうだな……陸は自由にやって欲しいから。
手のつけられない厄介者だからではなく、自由に?
[浮かべた表情の苦さに首を傾げる。]
(453) 2014/10/09(Thu) 04時半頃
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[もう一度繋がれた手。 次は自分が離してしまうのか。離れがたさが過る。]
いつからって……、前から。 実験だ、観察だって、夢中になってる陸を見てるのは好きだったから、それは別としても。
天才は、孤独なものだからって――…
[指先に力が入る。]
ねぇ、陸。俺は―――…
[緊張で声が掠れる。 陸にとって、俺は何だったの?]
(454) 2014/10/09(Thu) 04時半頃
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白い方しか、咲かなかったし……。 それでも良いかなって。
陸にまた逢えるとは、思ってなかった し。 探してくれる、だなんて。
[見えない所で赤の蕾が膨らむ。 いけないのに。してはいけないのに。]
どういたしまして。 陸には、何にも囚われない広くて自由な所が合ってる気がしてた、から。
[充分すぎるだなんて、もったいないだなんて。 子供から大人へと変わってしまった一片が垣間見えて寂しく思う。]
(457) 2014/10/09(Thu) 05時頃
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……はは、なーんだ。
そっ、か。
[溜まっていた息を全て吐き出すかのように、長い吐息。]
……そっか。陸は友達も居て、孤独なんかじゃないはずなのに。バリア作られてるみたいで……
[そぅ、一緒に居るのに一人だと感じていたと。 吐露してしまえば目の際が熱くなる。
ぐすと鼻を鳴らして誤魔化す。 陸の表情に続く言葉を飲み込んだまま。 背を伸ばして乾いた唇を寄せる。それは唇を掠めて頬へ。]
…――僕は、陸が
[陸のことを。]
(458) 2014/10/09(Thu) 05時半頃
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/* 俺じゃないよ、僕だよ! 動揺で混ざってるよ!!
汚くなってしまったという陸と、多分昔のまま綺麗なピュアなニコラス。 だからこそ見たくないではなく、だからこそ自分も綺麗な感じになれるとか、そういう方向に行けたら良いなぁ。
謝られてばかり、だけど。
(-209) 2014/10/09(Thu) 05時半頃
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[髪を掴む仕草を止めるように]
また、逢えるよ。きっと。 久し振り、から初めて、さ。
[今知ったことも忘れてしまうのは悲しいけれど。 好きなことを好きなように出来たのは、子供の特権だった。だから。]
……甘やかされてよ。せめて、ね。
(462) 2014/10/09(Thu) 05時半頃
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うん――… 僕も気付けば良かった。 そのまま受け止めてた。馬鹿、だよねぇ…
[言葉通りに、思い込んでしまっていた。]
ぁ……
[腕の中、こんなにも近い距離。息が声と共に耳にかかり、余計に熱くなる。怖々と背に腕を回して服を掴んだ。
額を押し付けて呻く。 ややあって、顔を上げ、視線を合わせ]
(463) 2014/10/09(Thu) 05時半頃
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[花の香るままに]
―――…好き
(464) 2014/10/09(Thu) 05時半頃
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………好きに、なってた。
恋を、してい た。
[好きだった。今でも好きなんだなと自覚した。 恋をしていた。失恋したと思っていた。
孤独なんだと強がりを言ってただけなら――]
(465) 2014/10/09(Thu) 06時頃
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[―――実験をしよう。それは昔のこと。
理科室の、背もたれのない椅子に腰を下ろし、陸の話を聞くのが当たり前になっていた頃。
不意に両頬を掴まれて、好きと言われた。 唇に触れたのは、指か、それとも別のものだったか。
唖然とするばかりの曽井。 実験は失敗に終わった。
女の子は喜ぶべきシチュエーションだとか。何とか。]
(-210) 2014/10/09(Thu) 06時頃
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/* 確定要素が多いから、灰に埋めた。
あぁ、もう更新する!ぞ!! 忘れてしまうからこそ、抱いて欲しいとか、言えれば良いのに。
(-212) 2014/10/09(Thu) 06時頃
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