261 甘き死よ、来たれ
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[一つの場所を目指しながら、街の西側を進んでゆく。
こっちの方には怖い人がいるんだって。 西シェルターはその人と仲間の人が支配してるんだって。 そこから逃げ出してきた人が教えてくれたんだ。気を付けてって、名前と見た目も詳しく聞かせてくれた。 その情報は全部覚えているのに、おかしいね。 誰が伝えてくれたんだったっけ。]
[でも、怖いとか支配とかもう別にどうだっていいんじゃないかな。 だってその人もぼくらとなんにも変わらないでしょ。 世界が滅びることで人類に平等が訪れるなんて、詩夜さんが抜け道は死だと言ったのを思い出してしまう。]
あ……!
[それよりも、着いた。 以前見つけた建物、まだ入れそう。]
(8) 2016/12/15(Thu) 01時頃
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[以前はきっと立派な佇まいだったのだろう。 大きな図書館は今は見る影も無く、扉は落ちて入り口がぽっかり空いている。]
お邪魔します。
[踏み入れたそこもやはり崩れた山があちらこちら、それに本棚が倒れていたりして。 行動出来るのは一階の一部が精一杯といったところか。
何しに来たかって、暇潰しですよ。死ぬまでのね。 何かないかなって、探索を始めた。]
(9) 2016/12/15(Thu) 01時頃
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[やがて、どれくらい時間が過ぎたか。 得たものは降りかかってきた埃と塵と土、そして奇跡的に何の下敷きにもならず床に散らばっていた幾つかの絵本。 いつ崩れるか分からない建物から脱出して、すぐ傍の道端で座り込み抱える内の一冊を開いた。]
懐かしいなー
[これ、小さな頃は好きだったんだよ。青い鳥の絵本。 幸せを運ぶ鳥はきっと、人類より先に絶滅したんだろうね。御自慢の羽根を真っ赤に変えて。
誰かに見られたらどう思われるかとか、気にせずに。 細やかな読書の時間を始めたのでした。**]
(10) 2016/12/15(Thu) 01時頃
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ん? お、みょんこさんだー。
[それなりにのめり込んでいた。 だから目の前に影が出来ることで、漸くその女性に気付いて顔を上げる。 みょんこさん>>44この人もやっぱり本当の名前じゃなさそう。でもいいんだ。ぼくの中ではみょんこさんはみょんこさん。 やっぱり響きが面白くて名前を聞いた時はみょんみょんみょんみょん連呼したけど、叱られたっけ?]
あっ ……もう。
[絵本を逆さま、みょんこさんのほうに向けられてされてしまった。 小さな悪戯をされたみたいにくすくす笑うだけで、そのまま読み始めたって何も言わない。 生きている人とのこういう細やかな触れ合いが、好きなんだ。]
色々あるよー、頑張って探したからね!ほらほら。
[偉いでしょ?とでも言うように得意気な顔。 長らく放置された末に床から抱え上げられ、しかし今度は地面に転がされる哀れな絵本達。 赤い頭巾の少女と狼だとか、カボチャの馬車だとか、定番が多く。 一つ手にして見せたのは、季節外れにもサンタクロースが表紙のようだ。]
(46) 2016/12/15(Thu) 20時頃
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えっと……
死んじゃったよ。
[ぽろぽろと落とされる質問>>45答えるまでに少し間があった。
お兄さんって誰だっけ?そう考えていたから。 多分、家族の中に兄がいたんだろう。だったら死んでることは確かだからそう答えた。 ぼくの声にも顔にも、悲しみは無かった。]
一人だから、誰も何も言わないよ。
[そう。 誰かが死んだ後に喜んでピエロの曲芸を見に行ったって いつかもう覚えていない人の必死の忠告を忘れていないのに怖い人がいるらしい近くにきたって]
ぼくは自由なのです。
[ふふんと胸を張り、見上げるみょんこさんに笑いかけた。]
(47) 2016/12/15(Thu) 20時頃
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そう言うみょんこさんはここにいていいの。 レディーでしょ?
[まあ、ぼくとしては怖い人とか別に気にしないんだけどね。 いつかの誰かはその人に恨みがあったから過剰に伝えたんじゃないか、そんな気もするし。 だから問い返す声は冗談を言うみたいに軽かった。]
これ、難しそう
[青い鳥は取られちゃったから、別の絵本を読もうかな。 適当に選んだのは「イザナミとイザナギ」だって。神話とか死とかが関係するやつかな。 世界の現状にはちょっと不謹慎だなあ。*]
(48) 2016/12/15(Thu) 20時頃
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[みょんこさんは笑ってくれたんだった。>>50 連呼し返されるとは思わなくてちょっとびっくりして、その後笑った。言いにくそうなんだもの。 面白い人で、生きている中ではネイサンさんと同じくらい好き。 段々自分への態度が冷たくなっていく人もいたから。理由はあんまり分かってないんだけども。]
そうでしょうそうでしょう。えっへん。
シンデレラかあ。女の子って感じがするねー。
クリスマスツリー?何で?不思議だね。
(54) 2016/12/15(Thu) 21時頃
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[そうやって楽しくお話していた筈なんだけど みょんこさんの変化>>51はネイサンさんを思い起こさせられた。 二人共そんなに気にしなくていいのに。]
お花見?いいなあ……!
ぼくも生きてたら行っていい?
[ほら、その人の弟は花見のほうに関心が向いてるんだしさ。
頷いてくれただろうか。 だとすれば喜んだし、駄目ならちょっとしょんぼりと。]
(55) 2016/12/15(Thu) 21時頃
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[その笑顔が常より不格好でも、全然気にしなかった。
悲しんだって何も変わらないもの。 泣いたって意味がないもの。 もうそういうの、よく分からなくなっちゃった。]
(56) 2016/12/15(Thu) 21時頃
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やだなあ。みょんこさんはまだまだ若い女の子だよ。
えふくん。ふうん……その人ってやっぱりそんな風に呼ばれてるんだね。 みょんこさんだから分けてくれたのかもしれないよ?
[聞いていたものと同じだ>>53目を瞬かせた。 不思議な呼び名。映画の中のスナイパーとかのコードネームみたい。 みょんこさんはそんな人とも仲良しになれそうだと思った。ぼくにもこんなに優しいし。]
頑張れないよ。イザナミは死んじゃってあの世にいるの。
[捲るのは止めて、その絵本は置いておくことにした。]
イザナギは会いに行ったのに、帰り道で振り返ったから、イザナミをこの世連れ戻せなくなっちゃった。
(57) 2016/12/15(Thu) 21時半頃
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二人はもう一緒になれないの。
[それは、人類はもう一度産まれないということかもしれない。 肩を竦め、眉を下げた。]
でも、大丈夫。 みょんこさんがあっちに行く時は、死んだ時だろうから。
大切な人と離ればなれにならないよ。 ずっとずっと一緒になるよ。
[良かったね、って。 詩夜さんと同じで死を厭わないぼくは、心から笑いかけた。*]
(58) 2016/12/15(Thu) 21時半頃
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[ツリーを求める道標を教えてもらった>>62 うんうんと頷き、覚えておくことにした。この脳には随分余白がある筈で、きっと忘れないことだろう。
おいでおいでとみょんこさん。 やった!ってまたはしゃいだぼく。
確かにお花見は賑やかなほうがいいもの>>63 誰がいいかな。ネイサンさんとか恵都ちゃんかな。 ネイサンさんは特に他に誘う人がいそうだ。目立つから、記憶に残ることだろう。]
(74) 2016/12/15(Thu) 22時頃
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そっか、みょんこさんも知らないんだ。 うーん……そういうもの?
[ぼくも彼女と同じ>>64えふくんとやらの本名の情報までは知らない。 そんな人が結構いる。きっともう名前なんてそんなに意味がないんだね。 みょんこさんだからというわけじゃないらしい、否定されると彼と会ったこともない自分にはそれ以上は反論出来ない。 首を捻る。いい人なんだけどなあみょんこさん。]
そっか、そうだね。
[そしてまた何も言えなくなる言葉を、みょんこさんは柔らかい表情で言う>>65 僕は笑って素直に肯定しておいた。 会ったってその人達のこと何も覚えていないんだよね。本当に大切だったのかも、自信が無い。]
うん。会えたらいいね。 ぼくもきっと、みょんみょんみょんみょん言うね。
[みょんこさんのことも、どうだろう。 でもれいれいなんて呼ぶのは一人だけだから、それで分かるといいなあ。]
(79) 2016/12/15(Thu) 22時半頃
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[みょんこさんは笑顔だから>>66ぼくも笑ったまま指切りをした。 その絵本は裏表紙に図書館の名前がしっかり記されているけれど、きっと職員さん達も許してくれるでしょう。 皆死んだだろうからね。]
みょんこさん、
……またね!
[うん。あるか分からない死者の世界よりこの世で再会出来るほうが嬉しいよね。 その背に大きく声を投げて、力一杯手を振ったのでした。*]
(82) 2016/12/15(Thu) 22時半頃
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[残った絵本は皆腕に抱えて これは南シェルターに持って行こうと決めた。恵都ちゃんに見せるんだ。 汚れているけど、読める範囲だからそこは許して。
向日葵を貰ってくれた時みたいに、絵本を受けとる姿を想像した。
自分を探してくれたことも、彼女の終わりが近いことも 何もかも知らないまま、ぼくの足取りは軽やかだった。*]
(92) 2016/12/15(Thu) 22時半頃
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