218 The wonderful world
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― 5d/南武前 ―
[チョコクッキーの袋片手に携帯端末を弄る。 昨日の店員のことについては、まだ誰にも聞けていなかった。
新たに見えたメッセージ>>@3>>@7>>@10を凝視し、首を傾げる。 黒いノイズシンボルは(覚えている範囲で)聞いたことがない]
『キィィ…!』
(@13) 2015/03/14(Sat) 20時頃
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…!? これが…
[メッセージを打ち込もうとすると、影から威嚇が発せられた。 明らかに普通のノイズとは違う黒いイタチ型ノイズ。 此方を狙うという話は本当らしい。 飛びかかろうとするノイズを一先ず避ける]
もう あっち行ってなさい!
[しっしっとやっても、効果はなく、飛びかかるのをやめない。 ノイズは食べたくない。絶対まずい。 急いでイタチ型バッチを取り出して、応戦する。 やはり、力の差があるようで、その場しのぎにしかならない。
このままではまずいだろう。 おいしいヒラサカを食べるまで、消えるわけにはいかないのだ。 ノイズを撒くために1へ走りだした] (1.モルコ 2.ヒラサカ駅34番出口)
(@14) 2015/03/14(Sat) 20時頃
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― 5d/モルコ前 ―
[今までの死神としての成績がまあまあ良かったのは、あくま信念に直結しているからであり、もともと器用な方ではない。
…つまり、禁断ノイズは大の苦手である]
(@16) 2015/03/14(Sat) 23時頃
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[それでも、こんなところで終わりたくない。 本当はもっと強いノイズで応戦すればいいのだが、すばしっこいイタチの禁断ノイズはその隙を与えてくれなかった。 大きく息を吐いて、覚悟を決める]
すううう ―――
[キャサリンが息を吸い込むと、ばたばたと禁断ノイズは引きずられないように、もがくが、宙に浮いたかと思うと、口の方へ飛んでゆく。キャサリンの口のサイズを見れば明らかに入らない大きさだが、一瞬でノイズは消えた。…お腹の中に ]
(@17) 2015/03/14(Sat) 23時頃
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ごくん
[ふらふらだが、何とか立って、意識を保つ。 実はノイズを食べたのは初めてではないのだが、 禁断ノイズはその数百倍まずい]
こんなの … 地球上に存在していい味じゃない…!
[言わずもがな、銃弾よりまずい]
キャサリン【間違っても食べない方がいいよ…気を付けて】
[チョコクッキーで口直ししながら、何とかそれだけ書き込む。 この様子を見ていた参加者はいただろうか]*
(@18) 2015/03/14(Sat) 23時頃
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[――二度と禁断ノイズは食べない。 自らのバッチを取り出して、そう誓う。 シンボルが表れて出てきたのは、ペンギン型ノイズ5羽。 足をぺたぺたとついてくる様子は頼りなさげだが… さっきのイタチ型よりは強いはずである]
キャサリン【一応食べ物じゃないって知ってたんだよ!】 【私が食べたのはイタチ型】 【普通のノイズより強いし、まずい】
[驚きと呆れが垣間見える仲間のメッセージに >>@21>>@35 返事をして、携帯端末をしまった。 こんな状況では仕事も疎かになるだろう。 だが、いい打開策も浮かんでこない]
(@34) 2015/03/15(Sun) 19時頃
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[ふと、こちらに唖然として視線を向ける参加者>>100に気付く。 キャサリンもぽかんと口を開けて、違う違うと首を振る、が今更。 傍のペンギン型ノイズに目くばせしても、翼をぱたぱたするのみ。 思い切って、二人に近づいて、話しかけようと口を開く]
…黒いノイズ!みたら気を付けてね 普通のノイズより強いから…
[あんな公平性を欠くものは、参加者をおいしくするのを妨げることになると考えて、情報を口にする。 迷って言った結果なので、最後は歯切れ悪く。 だが、参加者と死神の関係であることに変わりはない。 ペンギンに指示を出そうとした ――その時。
黒いシンボルが地に現れ、 カニ型の禁断ノイズ5匹が飛び出した。
キャサリンは怯んで、距離をとったが、二人はどうしたか*]
(@35) 2015/03/15(Sun) 19時頃
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[首を振ったのは、ノイズを食べる死神という"まずい場面"を見られたからだが、当然のことながら伝わらない。
『どれのこと?』という彼女の言葉から詳しくはわからないが 色をうまく認識できないことは理解するだろう。>>121
――そして、現れる黒いシンボル]
(@42) 2015/03/15(Sun) 22時頃
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――お礼は倒してからにした方がいいんじゃないかなっ!
[体制を立て直して、彼の礼に微笑む。>>116 決してただの善意ではなかったために、素直に受け取ろうとはしなかった。 それにしても、疲労状態に見える彼らは禁断ノイズと戦えるのか。ルールに反するようなノイズに参加者が倒されて、ヒラサカは『おいしく』なれるのか。考える暇なく、カニの一匹が飛びかかるのを避ける]
…それはだめ 私が君たちを助けたら平等じゃないよ
[彼女の誘いはすぐに断る。>>123 口にした言葉は本当だ。 ――異常事態とはいえ、 あくまでルールを崩すつもりはない。
二人と黒いノイズからまた離れると、ペンギンノイズたちもそれに続いて距離をとる。禁断ノイズが自分の方にくるまで、手助けはしないつもりだ。
残り少ないチョコクッキー片手に、首筋に汗が伝うのを感じる。 自らの"目的"も危うい状況になるとは思わなかった。 ゲームマスターは一体何をやっているのだろう。 凶暴な鋏でじりじりと二人に迫るカニたちをじっと見つめた]
(@45) 2015/03/15(Sun) 22時頃
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―― そう 私は死神で、君たちは参加者だから
[だから、違うと。 "君たち"になれないのもそのせいだとは、言葉が続かない。 失望にも似た感情はあの時>>2:@78と同じ 妙に痛いものだった 本人はまるで自分のしたことをおかしいとは思わないのだが。
素通りする、という宣言には頷いて、文句はないらしい。>>146 けど…二度と食べるようなことはしたくない。
チョコクッキーをかじって、悩ましい状況からの現実逃避 も 長く続かず。もし、こちらにカニが寄ればペンギンに叩かせただろう]
(@54) 2015/03/16(Mon) 00時頃
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[二人の協力の甲斐あって、カニのノイズは消え去る。 その様子、サイキックの使いようも、彼女の感心の声と彼の笑みも確認すれば、二人からそっと離れる。 十分に、禁断ノイズはおいしくなる要素だった。 むしろ、やりすぎなくらい]
…じゃあね 君たちが最終日までに、おいしくなることを願ってるよ
[二人を背にぼそりと言葉を吐き捨てて、 ふらり その場を後にした]*
(@57) 2015/03/16(Mon) 00時半頃
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― 回想/死神 ―
[それからというもの、死神の仕事に明け暮れる日々が続いた。 たくさんの参加者を見て、消滅させた。
パートナーとの協力、反発、友情、恋。 別の参加者とのやり取り、死神との対立。 危機的状況、大切なもの。
消えゆく参加者たちが残したもの、それすら残せなかった者。 この死神のゲームの意味は何なのか。 その自分なりの答えを探す日々が続いた]
(@62) 2015/03/16(Mon) 01時半頃
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[力とともに、心を支配する食欲も授かった。 自分を満たすのは、どうやら食べ物だけではないらしい。
ヒラサカ区の雑踏の先には、『おいしいもの』がたくさんある。 でも、まだものたりない。そうだ、 ――死神のゲームは、ヒラサカをおいしくするためにあるのだ。
そのヒラサカの未来を担うのは参加者。 だから、参加者をおいしくすれば、ヒラサカもおいしくなれる。
直観的な思考により導き出された答えを自ら信用した]
(@63) 2015/03/16(Mon) 01時半頃
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[けれど、その言葉を参加者や、仲間の死神に伝えても 賛同を得ることはなかった。
参加者にはもちろん敵対の目で見られ、 死神には、変わったやつだとか、おかしなやつだとか 変な目で見られた。突拍子のない話なのもあるが、 何より、伝える能力と普通の感性が キャサリンには足りていなかった。
何時しか、伝えることは諦めて、願いを話すことは稀になったが、 死神の中でも仲良くしてくれる3人は珍しくて貴重な存在である]
(@64) 2015/03/16(Mon) 01時半頃
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[こんなにも食べているのに≪みているのに≫ ヒラサカ≪参加者≫に近づけない、なれない。 考えると、胸がとちくりと痛んだ。
それでも、ヒラサカをおいしくするために 自分は働いているのだと思うと仕事は一段と楽しくなる。
食べるということは取り込むということだ。 しかし、キャサリンがヒラサカを『食べる』というのは、 ヒラサカがキャサリンを『食べる』ということでもあった。
つまり――ヒラサカの一部になる ということ]
(@65) 2015/03/16(Mon) 01時半頃
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[…もっと簡単に言えば、話は単純だ。
――キャサリンはヒラサカが『好き』だった。
おいしいものがたくさんあるからという理由も勿論あるけれど、 ヒラサカ区の雑踏の中で生み出されるモノたちが愛しかった。 あの子と初めてみた街に溢れる色がキャサリンを刺激した。
もっと素晴らしいヒラサカにしたい。 そして、自分もヒラサカの1つの歯車として回っていたい。
街自体に抱いた、愛情と憧れ。
ただそれだけの想いなのに、止まらない食欲と頭脳の足りなさと人と違う感性が、本質を鈍らせたのかもしれない]**
(@66) 2015/03/16(Mon) 01時半頃
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