218 The wonderful world
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− 回想5日目 −
薫さん!?
[ノイズに向かって立ち向かう薫。 放った水の弾丸はかすった程度で外れてしまって。]
うん、強そう…。
[ぎゅっと三脚を握る手に力を込めて。]
…私に?
[え、と目を大きくする。 やっぱり、何かあるのだろう。 今度こそ、話を聞きたい、そのためにも、なんとかこの場を…。]
(+0) 2015/03/16(Mon) 12時半頃
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っ、、腕!?
[そう思っても、叫ぶことしかできない。 サイキックに気付いてもやれることは何も増えない。 無力感に苛まれる。]
でも…それじゃあ。
[そんな時、先に行ってくれ、と。 やっぱり足手まとい、と打ちのめされる。 確かにこのままここにいても何もできない。 でも、ここで先に行ったら薫を見捨てることになるのではないか。 気持ちは揺れて視線は移ろう。]
(+1) 2015/03/16(Mon) 12時半頃
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[もう一度、でも、と思い直す。 今までミッションをクリアしたら次の日に移っていた。 なら、今回もミッションをクリアすればこの場を何とか出来るのではないか。]
ごめんね、薫さん…。 早く見つけてくるから!
[そう言い残して、階段を駆け上がった。]
(+2) 2015/03/16(Mon) 12時半頃
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− 回想5日目:グランドカメラ4階 −
はぁ…はぁ…。
[苦しい胸にムチを打って。 店内を走り回る。]
どれなのよ!
[もう、と置いてあるパソコンや電子機器、一つ一つ確認する。 時間がない、早く、早く、と周りの目も気にせずに。]
あぁ、もう!
[けれど、変わったものはひとつもない。 焦りだけが増す中で、最後の一つを確認する。]
なんで!?
[大きな声を上げるが現実は変わらない。]
(+3) 2015/03/16(Mon) 13時頃
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[そして、メールをもう一度確認して…青ざめた。]
ここ…じゃない? 1〇1〇…。
[なんで早く気づかなかったのか。 少し前の自分を打ん殴りたい。 また、迷惑をかけて、足を引っ張って。 ここに来なければノイズに襲われることもなかったかもしれない。 腰が砕けて、足の力が抜けそうになる。]
違う、早くしないと! 1〇1〇ならすぐそこじゃん!
[後悔するのは後にしよう。 早くミッションをクリアしないと薫が…。 階段を降りようとフロアを駆け出す。]
(+4) 2015/03/16(Mon) 13時頃
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あ…。
[が、もう遅かった。 駈け出した足が絡まって床に打ち付けられる。 立ち上がろうと、支えにした手は透けていた。]
あ…あ…。 ごめんね、薫さん。
[間に合わなかった、全部私のせいだ。 もしも、私が戦えたのなら。 もしも、私が間違えなかったら。 もしも、私がもっと早く気付けたら。 もしも、私が…。]
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…。
[薄れゆく意識の中、自らを呪うように呟く。 頬に涙が流れる、私が泣く資格なんていないのに。]
(+5) 2015/03/16(Mon) 13時頃
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薫さんの夢、奪っちゃいましたね。 私のせいで…。
[いっそ、私が身代わりになれればいいのに。 あんなに良くしてくれたのに、私は何もしてあげられなかった。 生き返れなくなったこと、死んでしまうこと。 それよりも、彼の事が脳裏に浮かぶ。 不思議、と別の自分が呟いて。]
薫さんのパートナーでよかったです。 でも、私は薫さんのパートナーになるべきではありませんでした。 ごめんなさい、薫さん。
[届かない想いを残して、私は霧散した。]
(+6) 2015/03/16(Mon) 13時頃
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− どこか −
[ふわり、目覚めない意識は漂って。 終わる時まで後悔を続ける。 彼と関わるべきではなかったと。]
(+7) 2015/03/16(Mon) 13時頃
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