299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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[あの時の狐の笑い声>>1:*16には、何も返しはしなかったが。 こうして死に向かい合って、改めて思う。 生まれた以上死ぬとは、理屈でわかっていたとしても、受け入れがたい。]
――死ぬとわかっていたら、死を嫌悪するのはおかしいかい。 わかっているからこそ――というのも、あるだろ。
[絶対の終焉に怯え続けた結果がこの鎧だ。 身を包む金属の量が、恐怖の量。]
(*0) 2019/10/11(Fri) 19時半頃
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[死にたくない。死ぬのは怖い。 こうして共に過ごした仲間がいなくなることすら、己の未来を見ている気がして、怖い。
だというのにこの街に居座っているのは、ここにいれば或いは、憂いなくこの生という恐怖を終えられるのではないかと思っているから。]
――なあ。
死ぬのは、どうだ?
[七度も体験した狐なら、この問の答えを持っているだろうか。]
(*1) 2019/10/11(Fri) 20時頃
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ねえ、ソルフリッツィ。 ソランジュの姿が見えないのですけれど。 貴方は見かけていませんか?
[待つ間、手持無沙汰にそう問いかけてみたりしながら。]
(*2) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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["死ぬのは、どうだ?"
投げ掛けられた問い>>*1には、ふぅむと思案するような気配。ややあって、]
そうですね、思えばわたくしも、一度目に死の淵に立った時は恐ろしかったものです。痛くて、苦しくて、自分の体が自分の意思で動かなくなっていく感覚。 正直今でも、その瞬間は心地良いものではありません。 ええ、ですから恐れ嫌うことがおかしいとは思いませんよ。 苦痛を好む方は少数派でしょうし。
ですが、そう。必ず訪れるとわかっているからこそ。 いずれ迎えるその日を、少しでもよいものにしたいとは思いませんか?
[やはりどこか軽い調子で、狐はそんなことを言うのだった。]
(*3) 2019/10/12(Sat) 00時頃
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