299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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[───ぽん。と、軽快な音が響いた。
ぽん、ぽぽぽん。 ぽぽぽぽん。 いくつかの音と同時に、光が爆ぜる。 それらは空に打ちあがって、光の花を開かせた。 花火だ。
どうした仕組みか、ロゴスの熾火に触れたのか、 半透明ゼリーが大事に抱えていた黒い花火の塊は、 転がった先で、ぽんぽん爆ぜた。 事故ではあったのだろう。 少なくともソランジュの意図したものではない。
ロゴスには確かに頼まれていた。…いや。 大嵐と彼が口走ったということは、 もしかしたら勘違いだったのかも知れないけど。 少なくとも、半透明ゼリーはロゴスにこれを届けに来た。 届けるだけのつもりだったのだが。]
(124) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[黒い小さな花火の塊が、 ころりとソルフリッツィとモイスチュアの方へ転がった。 危ないと思ったのか、慌てたのか。 半透明ゼリーの体が跳ねて、黒い塊の上に覆いかぶさった。
ぽん。と、ソランジュの下の花火が爆ぜた。 それと一緒に半透明ゼリーも、ぽぽんと爆ぜた。
ぽん、ぽぽぽん。
雨色ゼリーは爆ぜて、 幾つもの小さなゼリーになって辺りへと散らばった。 花火はそれに構わず、ぽんぽんと上がっている。 まるでお祭りみたいだ。]
(125) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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[黒い粉と黄色い粉。 捏ねて作った花火の作者は、作品を見ることがない。 ほんとうは、花火には虹虫の粉を混ぜるつもりだった。 あれを混ぜれば、花火はより一層華やかになっただろう。 でも、もうそれを試すこともない。
あちこちに散らばった半透明ゼリーの体は、 少しぷるると震えて、しなりと動きを止めた。
ぷるる、ぷるん。 一番大きな欠片が、こまったな。というように、 少し長めに震えていたけれど。
それでおしまい。 さよなら、バイバイ。またあした。 雨色の半透明ゼリーのソランジュは、 そうして震えることも文字を書くことも*なくなった。*]
(126) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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/* ソランジュ弟子だった!
(-36) 2019/10/10(Thu) 00時頃
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