197 獣ノ國
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好き、…だよ。…シメオンくん、――ずっと、焦がれてた
[幾度も呼ばれる名には、はたして彼はどう反応してきたのだったでしょうか。学生は歪む視界に負けじと彼を、彼の存在を確かめる為に彼のシャツをかたく掴みました。頬な触れる冷たな雫はきっと嬉雨。学生はゆうるり眉を寄せながら、一度、柔に深く微笑んだのです。 そして大人しく、しかし僅かな不安を胸に芽吹かせながら横を向き彼の肩にぎこちなく足を掛け、腿に落とされた接吻には『…支配、するつもりなの?』なんて、キスの場所の意味を脳裏に正しく思い浮かべつつ揶揄いの笑みを浮かべました。]
(61) 2014/10/09(Thu) 21時半頃
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君になら、…何だってされて、も、…ッは…ん…! ぁ、…っつ…ふう…しめ、おんく…
[――減らず口は深くまで突き入って来た熱に閉され。 学生はただ中にある熱に背筋を逸らし、手の平を、掴んだシャツを握り締め。慣れない其れには生理的な涙さえ浮かべども、律動が始まったのなら少しずつそれも喘ぎへと変わって行ったことでしょう。]
あ、…っはァ、んん…!
[未だ噛み締め耐える唇はそのままに、動きに体を、髪を揺らし。そうして偶には自分からも腰を打ち付けて見せながら、学生は彼の熱に微睡み、――軈ては恋しそうに彼へ接吻を求めたのでした。]**
(62) 2014/10/09(Thu) 21時半頃
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/* マユミちゃん挟まってごめんねえええええええ
(-28) 2014/10/09(Thu) 21時半頃
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ー回想、宝石店ー
『……ば、ばか。 なんつー気の早い話を、』
[どうやら動揺しているのは自分ではないらしいと彼を見上げれば、酒でも入ったかのように赤い顔。 その様子がなんだかとても可愛らしくて、嬉しくて]
心変わりなんてしないわよ 始めて、本気で好きになった人だから この身をかけても思い続けるわ
[金属アレルギーは無いと返したところで、扇子が取り出されて彼の顔を隠してしまう。自分も顔が熱いのは自覚しているというのに少しずるいと思って、少しだけ意地悪な気分で]
先生、平安時代の女房達みたいですよ? 可愛らしく扇子で顔を隠したりなんかして
[微笑みながら手を伸ばしてちょい、と扇子を突ついて揺らし]
顔を見せてはくれないの?
(63) 2014/10/09(Thu) 21時半頃
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/* ルーカスさんにメール送ったけど返って来ないから心配。 そこに友人であろう先生から一郵便配達員である自分に連絡が来て、恐らく事情を聞きたいのだろうと察し。な、何があったのかしら←イマココ!
感情まとめです…
(-29) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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― 回想・錠宅 ―
[居間での会話。>>211腰をあげる少し前。]
好きなんです。御伽噺とかそうゆうの。 …両親との思い出もそれしかないもんで。
[何処か寂し気に乾いた笑いを作っては、僅かに痺れかけた足を崩して誤魔化した。既に獣人>>3:212と会っている事を察してもらえれば返事を返すこともなく、肯定をするように笑みを浮かべる。]
俺の戯言に付き合っていただきありがとうございます。 書き込み…?
[意味がわからず聞き返す。 しかしそれを理解するのにそう時間は掛からず、掲示板に書き込まれたある人物の時系列を考えれば"あの人"は"この人"なのかもしれないと。]
初めてなんですよ、あぁゆう所に何か書き込むの。
[それだけ言うと痺れた足を持ち上げて席を立った。]
こちらこそいつもありがとうございます。
(64) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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何度も言いますが錠さんの話は楽しいので。
[短い会話だが、この会話が終わる頃には玄関に到着を。]
いい思い出ですね。 俺の髪の毛が赤かった時なんて。
[そう考えればこの人との付き合いも長いものだ。忘れかけていた記憶を蘇らせながらも、冷やかした言葉の反応を見ては一人で楽しみ家を出た*]
(65) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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―――――――――――――― 差出人:トレイル 宛先:ヤニク ―――――――――――――― Re:Re:Re:Re:Re:おはよう寝坊助さん 20xx年 10月3日 ――――――――――――――
そのあとに別の人と食べたかもしれないだろう? ちょっとな。 ヤキモチか?なんてお前がかくわけはないだろうが。
そういえばお前の歌は聞いたことがなかったな。 人を連れ去りたいのならまずは先に俺に言え。 婆さんも食わんでいい。 例えお前が狼でも俺は決して持たない。 そしてお前を撃ち殺す趣味もない。
追伸:"あれ"はお前でいいんだな?
(66) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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確かにお前の言う通りだ。今回は俺がお前に探し行く。
本屋の彼が? 体調が悪くなってたまたま店にいないだけではないのか? ――――――――――――――
(67) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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/* ちょ、ときめいたとれいるざんんん
(-30) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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[帰ってきたメール>>3:222>>2:223に少し長めの文章を打ち込んだ。 本屋の青年については情報を手に入れてない自分は憶測で返すことしか出来ない。
掲示板での書き込みを友人がメールで返してくるのを見ると、同一人物で間違えはないのだろう。物語めいた内容に律儀に返す。生真面目の様に。たとえ友人が綴った内容の先に決められた御伽噺があったとしても従うつもりも全くなくて。]
だったら新たな御伽噺を作ればいい。
[自らが打った文章を眺めて呟く。 同時に送信ボタンが押されると電波に乗せて友人の元へ。
そして流れた着信音。慌ててとった着信相手は店からの電話。 仕事の話。またいつのも日常に。*]
(68) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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― 翌朝 カフェテリア ―
[珍しく店には行かずに来た滅多に来ないこの場所。 頼んだ物は珈琲とアップルパイ。気づいたら何日振りの休日だろうか。]
ありがとうございます。
[運ばれてきた珈琲に礼を言って、砂糖もミルクも加えずに少し冷ましてから口にする。一口飲めばポケットから携帯と煙草にライター、そして一冊の古めかしい本。お供に持ってきたその本をぱらりと捲り、羅列された文字を追う。]
"むかしむかし、あるところに、 とても可愛らしい女の子がいました。 ある時、その女の子のおばあさんが赤いビロードの布で 女の子のかぶるずきんを作ってくれました。"
[赤ずきん。 友人が何度かメールで送ってきた御伽噺だ。 その物語をゆっくりと読み、一ページが終われば捲り新たな展開を繰り広げる。既に知ってる御伽噺だが持ってきたのは友人が例えに出したこのに出てくる狼が気になったから。アップルパイはあとから持ってきてもらうように店員に告げ、珈琲を喉に通せば御伽噺を読みふける。]
(69) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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クラリッサは、ヤニクの答えの続きを考えている。
2014/10/09(Thu) 22時頃
スージーは、マユミは別れた後濡れずに帰れただろうかとふと心配した
2014/10/09(Thu) 22時頃
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[ふらふら ふらふら 爪先を揺らす。 振り子のように等間隔に。
ヒンヤリとしているようで、暖かい。 夢の中で感じる空気のような大気。
包まれているのだ―――と 朧に思った。]
(+9) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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ヒヤリ
[薄青い窓硝子に触れれば指先が、 凍えるほどに冷たい。
ガラスから離した指先には、冷たく白い氷の花。 指の熱に、好きとおり雫となって
消えて いく
ふと、翼を与えられる前。 彼の店で買った、あの本>>0:286を思い出す。 ]
(+10) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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― 大学構内・カフェテリア ―
こんにちは。 勿論だ、君を待っていたのだから。 座ってくれ。
[>>58招いた手は正面へ差し伸ばし。 恐らくは仕事の合間だというのは理解に及ぶ。]
サンドイッチなんかは割とすぐ出てくるぞ。 午後も仕事だろう? 飯は食える時に食うべきだ。
飲み物は? 紅茶?珈琲?
[食べきれなくても持ち帰れる食べ物を勧め、 話は食事をしながらでも出来るからと暗に告げ。]
(70) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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ペラリ
[頁が捲られる音が
聞こえた気がした]
(+11) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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ああ、朝一番から二本ね。
いやいや、また都合の良い日に是非どうぞ。 学生に混じって授業を受けるのは気分転換になりそうだが 仕事で疲れている時はお経にしか聞こえまい。
[俺もサンドイッチでいいかな、とメニューを見て告げ。 メニューを見て悩んでいる訳でもなく、 ただ沈黙に服している様子>>59に、 取り敢えず飲み物だけでも頼むことにし。
静寂を破る形で発された言葉に、目を細めさせ。]
あぁ、此処に来る前家を訪ねてみたが留守だった。 …昨日から連絡をしているが、返事が無いね。
何かあったんだな、とは思う。
[仕事関係の用事で不在にしている訳では無いと察しており。 横目で彼女を見ながら、知ってるかと言裡に告げ]
(71) 2014/10/09(Thu) 22時頃
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― 回想・昨晩の宝石店 ―
初恋、か。 そんな甘酸っぱい言葉を聞いたのは、何年ぶりだろうな。
いや、ちょっと今暖房が暑くてな。 まぁ待て、
[>>63一過性のものでは無いと主張する若い娘に、 嬉しさ反面、若さ故の熱意にも思えてしまうのは それだけの年齢の溝が存在しているから、か。 扇子をつつく悪戯な手に、僅かに動揺の滲んだ眸を向け。
そのまま仰ぐようにぱたぱたと動かしてから、 ふと扇子の動きを止めて。]
(72) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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ひどいネタバレをするがね。
ウェルテルは恋情の果て、ピストルで自殺して、 結ばれない思い人の心の中に生き続けようとしたのだよ。 今の君は、そういう恐ろしさがあるな。
[國を離れる画策を立てていることは知っているが、 近い将来に國を出てみたいと願っていることは知らず。]
[アレルギーは無いと聞き、暫し悩んだのちに、 S字ラインのホワイトゴールドの指輪を選んだ。]
メビウスの輪に似ているからね。 君の望みに応えるなら、これが一番良い。
[永遠を意味するメビウスが、どこまでも共にと 願ってくれた彼女と交わす輪として相応しかった。
他に欲しいデザインがあるなら、そちらに変えても良いが。 スザンナの顔色を伺うように、未だ少し赤い目元はもう隠さず、視線を下ろし。]
(73) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/09(Thu) 22時半頃
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―回想・昨日―
[端末が震えたのはいつ頃だったか。
曖昧ではあったけれど、促されるまま手を伸ばした先、表示された名>>66を確認すればすぐ様手紙を開封する。]
(74) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:トレイル ―――――――――――――― Re:もう起きた?寝坊さん 20xx年 10月3日 ――――――――――――――
君が誰かとケーキを突っつく様子が想像出来ないんだけど ヤキモチ? 焼いたら食べるかい? なんて、ね!
なかったっけ 歌うのは好きだけれどあまり勧めないよ
…どうして、君に? 協力でもしれくれるのかい? 何だい、せっかくお婆さんの真似、練習していたのに!
(75) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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待たないって? 悪者を倒してこその主人公だというのに、そんな物語僕は知らないなあ、嫌いじゃあない
追伸:そう、なら匿さん 探しに来てくれるなんて、珍しいじゃあないか なら、少し待ってみようかな 結局僕が見つけそうだけれど
…ベネットは見つからない、か ありがとう また見かけたら連絡、くれるかい?
――――――――――――――
[いつもより随分と長い台詞に、少しだけ男も面食らったように瞬きをしただろう。
そして、彼がいつもと違う“口約束”を、電子の紙面に綴っていた文章に目を通したのなら、口端を緩めるのだ。]
――…何てタイトルの物語だい、それは。*
(76) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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―朝・住宅街→カフェテリア―
[ふと思い出す。昨日メールのやり取りをした友人>>66は今頃何をしているのだろうと。
どうやら“探しに来てくれる”らしいからと暇を潰していたものの、白い羽根は見つからない上に、タイミングだろうか。
知人の姿一つ見つからない。 そして珍しく男が彷徨わせるのは自身の手元。
そこにあるのは、男が以前まで纏っていたものとは異なる赤ずきん>>23
勢いのまま受け取ったものの、女性向けのそれは男が身に付けるには酷く不似合いであり、どうすることも出来ずに握り締めた。]
――…全く、女の子って一体何なんだい。
[友人に向けてメールを打つ時とはまた異なる様子で、端末に触れる指先は何処か、不満げ。]
(77) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:クラリス ―――――――――――――― 忘れ物 20xx年 10月4日 ―――――――――――――― これ、僕に着ろって言うのかい 返すから何処にいるんだよ君 ――――――――――――――
[眈々と打ち付けた文章は他の誰かよりも随分と素っ気なく愛想のないもの。 珍しく夢を語るような大仰な表現のまま手紙を送り付ければ、男はふらふらと歩き出す。
そして向かった先にいた場所はカフェ。理由は異様な日照りにて渇いた喉を潤ませるためだったのだが、昨日メールにて約束した友人>>69が図ったようにいたものだから、男は無言で赤ずきん>>23で獣耳を押さえつけ]
――…グレープフルーツジュース一つ。
[早々に頼めば、友人より少し離れた場所へと席をかけようとする。 その際に彼の後ろ姿を通ったが、はたして気付かれずに済んだか。]
(78) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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― 回想昨日午前:本屋前 ―
[見開かれた暗灰色を前に、鳶色は反して細まった。温く満たされようとする胸の奥に、暗色が僅かに泡立ち、呼吸を軽くして行く。 強く握られた手首>>34に、じわりとした温かさが滲んだ。
だが、それも言葉を向けた頃には、なだらかに弱まり>>35。 そわりと暗灰色を窺いながら、落ちた沈黙の意味を思考は追いかける。次第に引き締めていた唇は緩み、首を傾げられた頃>>36には先に小さな隙間を作っていた。]
――そっか。
[静かに息を止めて、微笑む。 それぐらいが相応しいのだろうと、何かが順応した。一寸落ちた沈黙に熱が霧散し、秋の香りにすうっと溶けて行くのを感じた。]
…付き合うよ、覚えるまで。――友達だから。
[昨日までの自分は、一体どんな言葉を使っていたのだったか。 相手のそれもまた、どんな響きをしていたのだったか。
…一拍置いて口にした響きは、むず痒く、寂しい。 余韻の中、友人にはなれないだろうな、と鳶色を柔く細める。瞬きが落ちても、未だ鳶色は柔らかく相手を見遣って。頬を小さく緩めた。]
(79) 2014/10/09(Thu) 22時半頃
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――"友達"は、友人にはなれない。胸は、囁く。
(-31) 2014/10/09(Thu) 23時頃
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…あの後、一夜にしてこうなった。――って信じる?
[軽い口調は続く。]
俺は、…半信半疑。今でもね。
[ぎこちなくも笑いながら、暗灰色が移ろうのに気づけば、少しだけ瞳を曇らせる。 次に来そうな問いぐらいは流石に予想がつく。人の、獣の間で流れていた他愛ない話に、唇を傷めずに済みそうな答えを、頭は自ずと探し始めた。]
――俺を飼ってくれる人にしか、触らせない。
[ついでに、"く、"と喉奥を小さく鳴らして。 マフラーへと鼻先を埋め、密やかに息を落とした。非現実染みた響きは、はぐらかされた"それ"にも少し、似ている気がする。
……そうして、相手が立ち上がる気配に、再び顔を持ち上げ、鳶色に白と金を映す。 顔を洗いたい気持ちを抑えつつ。その手を優しく握り返しては、蹄を立て、自分の足だけで立ち上がった。
そうして、ゆるりと顔を向けた先は図書館だったか。確認するかのように目配せ――困ったように目尻を下げては、握ったままの手を少しだけ、緩めた。]
(80) 2014/10/09(Thu) 23時頃
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― 回想:昨日>>3:289>>3:290直後、商店街 ―
[文面に目を向けては、小さく声を漏らす。 手拭いはこっちにあるのだから、言葉だけでは不十分なのだと。
困惑をまま息に乗せれば、自然と唇がツンとして。どうしたものか、と自然にスケジュールの混ざり出す文字列を書き消しながら。先の本屋の静けさを、思い浮かべた。]
―――――――――――――― 宛先:青桐>>3:185 ―――――――――――――― Re: 20xx年10月3日 xx:yy ―――――――――――――― 明日、4日空いてる? 手拭いを先生に届けて欲しいんだ…けど明日、本屋でバイトだから、そこで会えたら嬉しい。午前に公園でもいいけど
違うの? 全然納得出来ないけど、…上手く言えないから、いいや 我侭言うのはお互い様って、流石に図々しいですか。鼬さん? ――――――――――――――
(81) 2014/10/09(Thu) 23時頃
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― 回想:>>81商店街 → 自宅アパート ―
――ドラマの次回予告みたい。
[送信したやり取りを思い出せば、感想が口から零れる。機器でテレビを見れる事を発見したのは、ついさっきの事。
くつり、と喉を鳴らしつつ。その途中、すれ違った青年>>3:304に気づく事はなかった。何せ、"赤ずきん"の印象が強かったものだから。
足を肉屋へと向けては、ひき肉を少量買い。手にした袋を揺らし歩きながら、一間首を傾げ、喉奥で息を唸らせる。
――とりあえず、コンソメで煮込めば食べられるだろうか。]
(82) 2014/10/09(Thu) 23時頃
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― 回想:自宅アパート ―
[イメージのみで作ったロールキャベツは、コンソメスープと呼ぶが正しい出来だった。 それでも充分な味を堪能しつつ、久々の高い食事を終えれば、少しダレた腹部に苦笑しつつ、ベッドへとうつ伏せに転がる。
大きく欠伸をこぼしながら、枕元に放ってあった機器を手にしては、光を灯し。新着の告げる名前に、はたと指の動きを止める。]
……なんか、あったような
[――洗面所の除湿器、その真上にかけられた赤。
そのまま低く唸る事、一間。身体を起こす事は取り止め、指だけを動かし始める。 今頃は、すっかり固くなっているかもしれない。洗剤に書かれた、柔軟剤配合の文字に、少しだけ縋るような思いを乗せた。]
(83) 2014/10/09(Thu) 23時頃
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