191 忘却の箱
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君たちは―――どうすべきだと思ってるんだい?
[内心の反吐がでそうな感覚を抑え込み、男はスタッフに問いかける。]
出先での急変は確かに心配だ。 ―――だが、彼らだって外出する権利があるんだ。
[そうして目の前の人間に対して、静かに、しかし血のにじむ声で告げる。]
彼らは人間だ。
(15) sainos 2014/09/14(Sun) 13時頃
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[二人が帰ってきたのは、すっかり夜の青い闇が手を伸ばしたころだった。
帰宅を告げるスタッフの声に診察室を出る。]
おかえり。
[医師はそう言って、微笑みながら二人の頭をなでた。 謝罪の言葉を聞きながらくすくす笑う。]
―――どこに行ったんだい?よければ……僕にも聞かせてくれないかな。
[久しぶりに青年の目に灯っていた光に少しだけ、驚きと喜びを感じながら。]**
(16) sainos 2014/09/14(Sun) 13時頃
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/* >>16うぁぁんセンセイ…(号泣) もうねーのっさんのロルはねー、ほんとねー、卑怯よ泣いちゃう
あれ気付いたらコレep今夜で終わりです?? むらたてさまー延長駄目ですかね…さみしす
たらしーしゃって!!!なに!!!!
(-65) roki 2014/09/14(Sun) 20時半頃
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/* EP延長だいじょうぶですよー。というか自分がまだ追いつかないから伸ばしたい気持ちであるという(真顔
とりあえず延長ボタン押しときますねー
(-66) sainos 2014/09/14(Sun) 21時頃
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/* わぁい!ありがとうございます!>延長
僕もラスト急ぎ足だったので、締めロル落としたいので助かりますー。
(-67) roki 2014/09/14(Sun) 21時頃
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/* 昨晩少々立て込んでおりまして顔だし出来ず申し訳なく…! 延長お疲れ様です 行き先がとても気になっておりましたので…! ゆるゆる眺めさせていただきますね
(-68) minamiki 2014/09/14(Sun) 22時頃
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/* 延長おつかれさまです! マーチェさんもお疲れさまでした。お体お大事になさってくださいませ。 皆様の〆をこそこそと待機しつつ。
(-69) 湯浅 2014/09/14(Sun) 22時頃
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/* 延長、お疲れ様です こちらは〆はさせていただいてますので 何かあるようなら、返しや灰でのやり取りで顔出し程度になりそうです
本編中絡めなかった方もいますので 心残りはそれくらいでしょうか
この度は、素敵な村に参加させていただきありがとうございます 特にセシルには書庫のやり取りから、後々の方向性まで頼らせてもらって助かりました ありがとうございます
>>-64 マーチェにも、書庫の絵の作者という間接的ではありますが 色々、助けてもらったなあと…絵のおかげです、ありがとうございます 今、季節柄方々で調子崩されてる方もいますので、ご自愛ください
(-70) Arianrhod 2014/09/14(Sun) 23時半頃
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/* 延長お疲れさまですー。 もう、こちらは出しきったと言う感じなのでこのまま〆ようかなあ、と思っております。 体を全て失った時魂に記憶は残るのか、花になった人の魂はどこへ行くのか、なんて個人的には悶々と考えてしまいますが(セシルの描いた「蝶」はひとつの解であるように思います)、ペラジーにはなんかそういう小難しい理屈のものは似合わないなあ、と思うので。
ではではおやすみなさい**
(-71) ysui 2014/09/15(Mon) 00時半頃
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-その夜更け-
[細く開けた窓からは、少しだけさやさやと風が入っていた。
窓をそろそろ閉めようか。 寝床についたものの体のおさまりは悪く、寝返りを打った瞬間、ざあ、と風が大きくレースのカーテンを膨らませた。]
―――……?
[身を起こし窓に手をかけ―――またざぁっと風が、花びらを乗せて吹き込む。>>87
――――花びら?誰の?]
………ああ。君か―――
[窓の外を見れば、中庭の淡い光の中、林檎の木がさやさやと揺れていた。
しばらく男は、その木をただ見つめていた。]
(17) sainos 2014/09/15(Mon) 20時頃
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-昼下がり-
[男はすでに「咲いてしまった」みんなのカルテを一つ一つ机に並べていた。 今までも、一気にみんな咲いていくことはあった。 季節の変わり目は、特に顕著な気がする。
――かつて自分が書きつけた文字をゆるゆると指でなぞる。
これらのカルテは、一部のコピーを外部の研究機関からの依頼で渡す以外は、ほとんどが書庫の鍵付き書架にしまわれる。
今まで、様々な患者たちがここで暮らし、そして―――]
(18) sainos 2014/09/15(Mon) 21時頃
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[追憶はドアのノックで途切れる。
開けばそこには賄い婦がいた。 少し怪訝そうな顔をして、屋上から花が降ってくる、と彼にドライフラワーを手渡す。]
………!!!
[見た瞬間、彼は跳ね上がるような勢いで屋上への階段を駆け上がり始めた。]
(19) sainos 2014/09/15(Mon) 21時半頃
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-屋上-
[屋上の扉を開けた瞬間、まさに彼は、そのフェンスを乗り越えたところだった。>>81]
やめろ―――!!
[男は珍しく声を張り上げる。 目の前の青年の、広げた両腕に広がる、花、花、花。
花が記憶を吸って咲くなら、彼の花は、いったい何を吸って。]
(20) sainos 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[羽根みたいだろ>>82、と問いかける声に、くしゃりと顔をゆがめる。]
―――覚えてるよ、覚えてる。
[彼は、他の患者よりも長くここにいた。 ―――いや、他の患者に取り残されて、ここにいる。
何度も何度も傷つき、時には自分を傷つけて、ここに。]
(21) sainos 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[男に何が言えるだろう。
何が言えただろう。
忘れることを忌み嫌う青年と、忘れることのできない男。
対鏡のように向き合った二人は真逆のはずなのに、抱える悲しみは何故か似ていた。]
(22) sainos 2014/09/15(Mon) 22時頃
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―――シーシャ、待て―――待ってくれ、まだ―――
[まだ、君は、人間だ。
その言葉を最後まで言う前に、ふわりと白い羽が宙を舞う。
はじかれたように金網に、体をぶつけんばかりに走りこめば、宙を舞う白い花の中で、シーシャの唇が、かすかに言葉を形作った。]
―――僕は、何もしてない―――
[救われていたのは、僕のほうだったのに。]
(23) sainos 2014/09/15(Mon) 22時頃
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[糸が切れたようにがくりと膝をつけば、下から喧騒が薄く聞こえてくる。
金網越しに舞い込んできた白い花びらが手のひらに触れ、男はかつて彼がそうやっていたのと同じように、くしゃりと握りつぶした。]*
(24) sainos 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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/* うおおん、やっと5日目まで追いついた…!
ジリヤとのロルとあと自分の締めロル、もうちょっとですが落とします…!
あ、延長希望者いましたらお伝えください。
(-72) sainos 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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/* 壁]x・) お疲れ様です、先生もふもふ
こちらは、やり切ったと思ってますので 延長は他の方次第でどちらでも大丈夫です
(-73) Arianrhod 2014/09/15(Mon) 22時半頃
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-いつか-
[早朝、中庭の花々に男はホースで水を与える。]
おはよう。
今日はいくつ実をつけたんだい?
ずいぶんたくさん咲いてたね。
今日も元気だね。
[掛ける声の先の花が、雫に揺れる。 一通り水遣りが終わったころ、スタッフが男に声をかけた。]
―――ああ、新しい患者だね。わかった。
(25) sainos 2014/09/15(Mon) 23時頃
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[診察室に座っていた患者が、少しおびえたような顔でこちらを見る。]
緊張しないでいいよ。少しだけ話をしよう。
[そう言ってカルテにペンを走らせる。]
この花は、いつから咲いたんだい?
[椅子に座ったまま、男に対して言葉を一つ一つ選びながら、自らについて語る。 それを一言一句逃さぬよう書き留める。 男の仕事は、救うことではなく、覚え続けることなのだ。
そのために、ただひたすらに、記録を続ける。]
(26) sainos 2014/09/15(Mon) 23時頃
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/* お疲れ様です こんばんは
やり残したことは多々あるけれど、一日あってもやり切れるかっていうとそうでもないので、延長はお任せです(笑 のっさんのロルは本当に情景が浮かぶから素敵。
(-74) だいち 2014/09/15(Mon) 23時頃
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[彼の記憶の中には、たくさんの花が詰まっていた。]
(27) sainos 2014/09/15(Mon) 23時頃
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/* ひとまず先生のロルは、これで、〆…です…
うーん後で追記落としたくなるかもだけどとりあえずこれで…!
(-75) sainos 2014/09/15(Mon) 23時頃
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/* ごめんなさい…ごめんなさい… 何でこうタイミング最悪なの僕…
(-76) だいち 2014/09/15(Mon) 23時頃
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/* ええのんやで…ええのんやで… のすも落とすのもたついてたんやで… (さっきPC固まってた)
(-77) sainos 2014/09/15(Mon) 23時頃
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/* のっさーん(泣)
うーん、〆…〆… どうしようかなぁ…
(-78) だいち 2014/09/15(Mon) 23時頃
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/* うぇぇぇえん泣きながら文章打ってるよーせんせーせんせー(ぐすぐす
頑張ってるけどギリギリぽいw投下間に合うといいな…!
(-79) roki 2014/09/15(Mon) 23時頃
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―脱走後―
[おかえり、と言ってくれた先生>>16。 ただいま、と少し後ろめたそうに答えるが、暖かい様子の先生にそっと胸をなでおろし。]
うん、あのねー丘の上から、海を見てきたのー!
[気持ち良かったぁ、と繋げては、満足そうな顔を見せる。 それからふと、思い出した様に手元のリンゴに目をやり。]
あのねぇ、せんせ、これ、あげるー
[黄金のリンゴを差し出せば、先生はそれが何であるかを悟っただろうか。問われば、彼女は少しだけ、首をかしげた。]
うーん、あのねぇ。 多分それ、もう、いらないんだぁ。
[彼女自身も自分が何を言っているのかよくわかっていないのだろう。少し不思議そうに答える。 しかしその様子からは、朝のどこか思いつめたような様子は消え、穏やかな気配が感じられたことだろう…*]
(28) だいち 2014/09/15(Mon) 23時半頃
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