308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[ ああ、懐かしいわ。 つぶやいたわたしの声は平坦で、 一緒にいたふたりは何も言わなかった。]
(+44) 2020/10/25(Sun) 17時頃
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[ 冷凍のパイシートが、 電気の来なくなった冷凍庫の中に、 でろっと柔らかくなって残っていたの。
わたしたちはそれを、 ちぎれてしまわないよう慎重に広げて、 ミートパイを作ることにした。
他に入れる野菜も何もなかったし、 仕上がりは不安だったけれど、 生地に包まれて中身が見えないというのも、 わたしたちには都合がよく思えたのね。
生焼けになるのが怖くって、 わたしたちしつこいくらいに火を通した。]
(+45) 2020/10/25(Sun) 17時頃
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[ 大した量でもない、うまく膨らまず平たい、 てっぺんのひどく焦げ付いた、 丸い不格好なミートパイがひとつできたわ。]
(+46) 2020/10/25(Sun) 17時頃
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[ わたしたちは3人そろって、 疲れ果てたような顔をしていたと思う。
ふと振り返るとカーテンの陰から、 ウィレムがそうっとこちらを見ていた。
咄嗟にわたしは微笑んで、 大窓のほうへと歩いて行って言ったわ。]
今日は、少しだけれど、 ちゃんとごはんがあるからね。 ほら、皆を呼んでらっしゃい。
[ 数秒置いて理解したように、 ウィレムは踵を返して駆けてった。]
(+47) 2020/10/25(Sun) 17時頃
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[ その背中を見送って、 わたしたちは食卓の準備をしたわ。
9人で食べると、 ほんの一口、二口ね≠ニ、 奥さんが疲れた声でつぶやいたの。 だからわたし、何気なく言ったわ。]
……わたしの分はいいから、 子どもたちに多めに切ってくださる?
[ ええ、深い理由なんてなかったわ。
そして、言い切ってから顔を上げたの。 すると、奥さんはじっとわたしを見ていた。 感情の読めない、深く暗い目をしていたわ。]
(+48) 2020/10/25(Sun) 17時頃
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だめよ、あなたも食べなきゃ
(+49) 2020/10/25(Sun) 17時頃
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[ ……こうするしかなかったのよね?*]
(+50) 2020/10/25(Sun) 17時頃
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[外回りの日は簡単にやってきた。 気乗りしないお出かけ前の子供みたいに、 俺は緩慢なしぐさで持ち物を確認をする。
食料をいれるためのリュック。 あと、金属バット。
万が一にもゾンビの体液に触れないように 口元にはマスクをして、 長袖のパーカーにズボンを着用。 「準備できたか」という元帥と一緒に、 バリケードから外に出ていく。]
(+51) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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……へ、こうなるとゲームの中の世界みたい
[数日ぶりにみた外は、荒れ果てていた。
爆発物飛び交う戦場じゃあるまいし 建物こそしっかり残ってはいるものの そこに人影は見えず 時折見えたかと思えばゾンビだったりする。]
(+52) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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「できるだけ日陰を歩けよ。 空からカラスが襲ってくることがあるらしい」
うへ。ゾンビカラス?
「わかんねえけど、 多分、人間の死体を食って 人の肉には慣れてるんじゃねえのかな」
うえーー…………
[やっぱ帰りましょうよ、って元帥に言いながら、 俺達は死んだ都内の中を歩いていく。]
(+53) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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[コンビニ、スーパー、デパート、 ドラッグストア。
そういったところを重点的に回りながら、 未回収の缶詰や、犬猫の餌 ――水でふやかせばまだ食べられるそうだ、を リュックの中に詰めていった。
病院なら院内食とかもあるかも、と そう提言したが、止められた。
今や病院はゾンビの巣窟であるらしい。]
(+54) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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[店舗の見回りが終わった後は、 鍵が開いたまんまの家を物色する。 RPGの勇者が家の棚を漁っても怒られない状況。 体感してみて思うけど、めっちゃ気味悪いな。] 元帥ー、なんか面白い話して
「あるわけねえだろ……
! 誰かいる」
[さすがに咎めに来たのか、 足音が近づいてくるのが聞こえてバットを構えた。 ……壊れた足を引きずってくるゾンビ一匹。
俺は、逃げよう、って言って、 元帥がその前にゾンビにバットを振り下ろした。]
(+55) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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[あっけなく殺されていくゾンビを目の前に 俺は何もいえず、そいつの姿を見ていた。 埃をかぶった机の上には夫婦の写真がある。 卓上カレンダーのとある一日が赤く花丸で囲まれていて 「結婚記念日!」と丸っこい字で書かれている。
倒れた女ゾンビの薬指には、指輪が光ってる。
台所の鍋の中には 食べられないまま腐っていったカレーが満ちていて 冷蔵庫を開ければ、小ぶりなケーキが二つ。
きっと、この女の人は旦那を待ち続けてたんだろう。 ゾンビになっても。
先日リンチにされたサラリーマンを思い出した。]
(+56) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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…………ナイスファイトォ しかしやんなっちゃうわね。 こう……生活感のあるエネミーってやつですかぁ?
生前が偲べちゃうとさあ
「考えんな。基本的にこいつらは俺達の敵だ。 それ以上のことは邪魔になるだけだ」
[言いながら、元帥は おはぎみたいになったゾンビに手を合わせている。 冷蔵庫傍の棚から、缶詰を見繕う。 盗むみたいにしてリュックに詰めた。]
(+57) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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[仲間からこんな話を聞いたことがあるんだ。
ゾンビ騒ぎになってから、 「絶対に離れない」って誓いあった男女が 翌日、女の方が感染してるってわかって 男が激怒した話。
”俺も感染してるなんて冗談じゃない” そう言って男の方は女をリンチにして殺して―― 結局、女とイロイロしてた男の方も感染してた、
そんなオチの笑えない話を 仲間たちは笑い飛ばして、酒の肴にしていた。]
(+58) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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[人間は慣れてしまう生き物だ。 なら、最終的に残酷なのは、 ゾンビと、人間と、どっちなんだろうな。
ゾンビを撲殺しても冷たい目をしたままの元帥に それを眺めながら食料を漁るのをやめない俺に、
そんなことを思っていたよ*]
(+59) 2020/10/25(Sun) 18時半頃
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/* ビアンカさんのロルがね、 情景がわかりやすく目の前に広がる分 ちゅらい…(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)
(-11) 2020/10/25(Sun) 19時頃
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あ う ぁ
[言葉のかわりに呻き声を発し
涙のかわりによだれを垂らし
空虚な部屋の真ん中で ゆらゆらゆれる 生きた屍がひとり。*]
(+60) 2020/10/25(Sun) 19時頃
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[ 集まってきた子どもたちは、 皆驚いて目を丸くしていた。]
(+61) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[ え、なんでぇ?≠ニ、 お隣の息子さんが素っ頓狂な声を上げた。 大学生なんて随分大人びて見えていたけど、 その様子はほんの小さな男の子みたいだった。
ジャーディンも驚いたように、 小さなパイが一切れのったお皿を見てたわ。
興奮した様子で口数が増えた息子さんに、 ご主人が一か八か外に出てみた≠ニか、 運よく野うさぎを捕まえた≠ネんて、 すらすらと無理のある嘘を告げていたけれど、 それが聞こえてたかどうかも怪しいくらい。 じいっと一点だけを見つめ続けていた。]
(+62) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[ わたしはご主人のついた嘘が、 今にもバレるんじゃないかと心配したけど、
あまりにお腹が空いていて、 細かいことを考えられなかったからかしら。 それとも、本当は何の肉かだなんて、 彼らには思いつきもしなかっただけかも。
さほど気にする様子もなく、 子どもたちは小さなパイをぺろりと食べた。 あっという間に食べちゃったり、 もったいぶるように小さく切り分けたり、 それぞれのやり方でではあったけれど。]
(+63) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[ 大人たちも静かにそれを口に運んだわ。 ……しっかりと味はついていたけれど、 おいしいのかまずいのか、あるいは──、 最後までなんだかよくわからなかった。
皆が食事を終えようとしたころよ。 ふと、息子さんがご主人の手に目を止めたわ。
包帯でぐるぐる巻きにされた父親の手に、 息子さんの表情はみるみるうちに強張った。
父さん、それ── いや、これは違う。安心しなさい。 捕まえるときに少しケガをしただけだから
そんな会話を最後に、食事の席は解散したわ。]
(+64) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[ 片づけをしようと席を立ったとき、 ゾーイがジャーディンにじゃれついてたわ。 あの子はそれを少し笑って受け止めていた。
食事中、物欲しげにしていたオッドの喉を、 ウィレムがこそばすように撫でてやってた。
ジャーディンがその様子を見て、 おまえも同じものが食えたらいいのに≠ニ、 少し疲れは滲むけれど穏やかな声で言った。
わたし、ようやく少しだけ、 これでよかったんだと思えた気がしたの。]
(+65) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[ ああ、犬たちに夜の分の餌をやらなきゃ。*]
(+66) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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/* 村内NGに(例に動物へのグロやカニバリズムが含まれているうえで)動物へのグロなどがなかったことから、 NGには触れていないのだろうと信じてやっていますが、 苦手な人がいたら読み飛ばしたり非表示にしていただけると幸いです。
この状況に至るにはもう少し時間がかかるかな? とはPLも思っていますが、そのあたり厳密なことはわからないので好きにやらせていただいています。
(-12) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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/* あと、今日終わるのかなあ、続くのかなあと、 1日1出来事くらいで考えていたんだけど悩んでいます。 エピ入りしたらそれはそれで、エピでやらせてもらえばいいかあ。 最長で明日まで本編(ですよね?)と思って用意はしているんですが。
(-13) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[健司たちが普段通ってくるであろう、 見つかる可能性が一番高い、 高速へと続く主要な道路は 事故が起きていて通ることができなかった。 もう炎はとうに消えていて、 焦げ付いた臭いだけが辺りにまだ残っていた。
バンを端に止め、鍬を片手に、 何台も巻き込まれていた車の隙間を、 なるべく音をたてないように そろりそろりと縫うように歩く。
見慣れた青い車はないか? もしくは、ゾンビたちが残っていやしないか。]
(19) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[そっと覗き込んだ無人の車の中には、 べっとりと血の手形がついていた。 何かが腐ったようなにおいもして、 思わず顔をしかめる。
顔をしかめながら確認したが、 焼け焦げた死体が残っているだけで、 そこには生きた人間はもちろん、 ゾンビも一人もいなかった。*]
(20) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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百姓 ワットは、メモを貼った。
2020/10/25(Sun) 20時頃
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/* ちょっとまって二回顔しかめとるわ 老人だからボケとるんだ
(-14) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[兄貴をクローゼットに閉じ込めた、翌日。]
……10個。入るかな。
[ありったけの米を炊いて、おむすびを作る。 具のレパートリーなんて残っちゃいないから、 全部に梅干を詰めて塩を振り、海苔で味付けた。
昔、兄貴と旅行に行った時に使った 大きなリュックサックを引っ張り出してきて、 ティッシュやタオルを底に敷き詰める。 そして、ペットボトルに詰めた水数本と、 作ったおにぎりとを詰め込んでいく。 きっと、長い旅になる。 どこかで食べ物を見つけた時用にと、 割りばしや紙コップなんかも、隙間に詰めた。]
(+67) 2020/10/25(Sun) 20時半頃
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